YouTubeは新しいライブTVサービスによって、スマートフォンで動画を手早く視聴する若者に、テレビ番組をじっくりと視聴してもらおうと考えている。
「YouTube TV」が米国時間4月5日、まずロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ、フィラデルフィア、サンフランシスコを対象に提供開始された。約50のライブTVネットワークがオンラインで視聴可能な「Skinny Bundle」を月額35ドルで提供する。30日間の無料試用が可能で、最初の月額料金を支払った後(つまり2カ月経過後)に、35ドル相当のストリーミング機器「Google Chromecast」が無料で提供される。
ただし、ユーザーが既に所有する「Roku」「Amazon Fire TV」「Apple TV」にすべてストリーミングできると思ってはならない。
YouTube TVによってGoogle傘下のYouTubeは、競合ひしめくデジタルライブTV市場に参入する。競合サービスには、Dishの「Sling TV」、ソニーの「PlayStation Vue」、AT&Tの「DirecTV Now」のほか、Huluも2017年春にサービスを提供開始するとされている。つまり、従来の有料テレビサービスを解約しようと考えているユーザーには、多数の選択肢が存在する。今回の参入によってYouTubeは、ComcastやCharterといった従来の有料テレビサービスプロバイダーとも競合することになる。
YouTube TVは、Sling TVの同等プランやPlaystation Vueの最低料金プラン(どちらも月額40ドル)よりも価格が低い。
またYouTube TVは、多くの若者にとっては家の中で最も大きい画面に相当するノートPCやデスクトップPCでも視聴可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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