インドはシリコンバレーで大きなビジネスの対象となりつつあり、Appleもその流れに加わろうとしている。
Appleは先ごろ、インドのバンガロールに「App Accelerator」を開設した。スタートアップ向けの技術ハブを目指す同施設の開設は、最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏が2016年にインドを訪問した際に明らかにしていた。
App Acceleratorは地元のアプリ開発者とAppleが協力して、「iOS」のエコシステムにより質の高いアプリを増やし、同時に現地の優秀な人材を手助けするのが狙いだ。
近年ではスマートフォンの売り上げで米国をしのぐほどに、インドは巨大な市場となっている。2017年にはモバイル展示会も開催される予定であるという。しかし、Appleのインドにおける足がかりはまだ比較的小規模で、2016年に出荷した「iPhone」は250万台にすぎない。
「インドは次の5年間で(Appleにとって)最も重要な市場になるだろう」と、市場調査会社Counterpoint ResearchアナリストのNeil Shah氏は述べている。「言語やコンテンツなど、Appleが製品を現地に合わせてローカライズするのに必要な人材がそろっていることは、成功を収めるうえで重要だ」
インドには多くのソフトウェア開発者がおり、AppleのApp Acceleratorプログラムはそうした開発者の多くをiOSのエコシステムに取り込むことで、GoogleやFacebookに奪われるのを回避する狙いがあるとShah氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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