ソニーストア札幌がオープン--初日は250人が列、「コンテンツにもこだわる店舗に」

 4月1日にオープンしたソニーストア札幌。

 4月1日にオープンしたソニーストア札幌。

行列先頭は開店前日の21時から並んだ男性

 ソニーストア札幌が、2017年4月1日、札幌市内にオープンした。前日となる3月31日の21から並んだ男性を先頭に、11時のオープン時には、約250人が列を作った。

ソニーマーケティング 代表取締役社長の河野弘氏
ソニーマーケティング 代表取締役社長の河野弘氏

 ソニーストアは、東京・銀座、名古屋・栄、大阪・梅田、福岡・天神に出店しており、札幌は5店舗目となる。

 ソニーマーケティングの代表取締役社長河野弘氏は、「札幌を中心に北海道の方々に、すべてのソニー製品を体験してもらえる場ができた。時には発売前の製品も体験してもらえる。ソニーファンが、気軽に訪れて、製品を体験し、吟味してもらい、さまざまなサービスを受けられる場所にしたい」と語った。

ソニーマーケティング執行役員の浅山隆嗣氏
ソニーマーケティング執行役員の浅山隆嗣氏

 10時30分からのオープニングセレモニーでは、ソニーマーケティングの執行役員である浅山隆嗣氏が挨拶。「北海道のソニーファンの方々にとって、いつでも気軽に来て、ソニー製品をじっくり触っていただけるソニーストアにしていきたいと思っている。今日はオープン前から、多くのお客様に並んでいただいている。期待の高さに応えることが我々の役割である。しっかりとした店づくりをやっていきたい」と語った。

 オープンニングセレモニーでは、ソニーマーケティングの河野社長、浅山執行役員、ソニーストア札幌店店長の下村智文氏、ソニーストアのスタッフであるスタイリストを代表した足達朋美氏がテープカットを行った。


テープカットの様子。左からソニーストアのスタッフであるスタイリストを代表した足達朋美氏、ソニーストア札幌店店長の下村智文氏、ソニーマーケティング 代表取締役社長の河野弘氏、ソニーマーケティング執行役員の浅山隆嗣氏

 11時のオープンにあわせて、先頭の男性が入店。店内はあっと言う間に一杯になった。正午を過ぎても入場制限を行うほどの盛況ぶりで、13時30分を過ぎてもレジに並ぶ列は途切れなかった。

 先頭に並んだ札幌市西区に住む男性は、ソニーストア札幌のオープンにあわせて、39台限定で用意されたヘッドホン「h.ear on」の初音ミクモデルを購入するために、前日夜に会社から直行する形で、ソニーストア札幌に並んだという。

 男性は「21時に並べば購入できるだろうと思い、ソニーストア札幌に並んだところ、意外にも先頭だった。夜の寒さは厳しかった。家に帰ったらすぐに使ってみたい」と語っていた。

 ソニーストア札幌では、並んでいる人たちに、携帯型カイロをサービスとして提供していた。

 ちなみに、同モデルの限定台数を39台にしたのは、「ミク(39)」にあわせたものだ。また、ソニーストア札幌では、初音ミクコラボの限定モデルとして、「SNOW MIKU×初音ミクProject Diva Future Tone」の「PlayStation 4」のトップカバーも限定販売した。

 そのほかにも、ソニーストア札幌限定モデルとして、「ウォークマン S」シリーズの「くまのプーさん」刻印モデルを用意したという。

ハードだけでなく、コンテンツにもこだわる店舗に

 ソニーマーケティングの河野社長は「これだけ多くの人に並んでいただいたのは、メーカーが近くに来るということに対する期待だと感じている。しかも、初日は天気にも恵まれた。これによって、北海道の方々にも、メールやウェブサイトを通じた情報提供だけでなく、リアルの店舗ならではの接点を作れる。ハードウェアは大切だが、ソニーは、コンテンツの素晴らしさも提供できる企業である。初音ミクとのコラボもコンテンツの強みを生かしたものであり、そこに対応する形で、ハードウェアを提供している。写真も同様に、コンテンツの素晴らしさを支えるのが、カメラというハードウェアになる。ハードウェアだけでなく、コンテンツにもこだわる店舗にしたい」と述べたほか、「札幌は、写真家の活動が活発であり、自然という素晴らしい被写体がある。また、多くのカメラマンが活躍している場所でもある。北海道のプロカメラマンや地元のαユーザーに加えて、都市圏から訪れるプロカメラマンや、旅行で札幌を訪れたαユーザーを支援する場所にもなる」とした。


ソニーストア札幌店長の下村智文氏

 ソニーストア札幌では、開店にあわせて、「出会ったことのない感動が待っている」というメッセージを発信。下村店長は、「福岡天神への出店時には、写真と音楽を愛する人に対するメッセージを打ち、ソニーストア銀座の移転では、これに映像を愛する人を対象に加えた。札幌では、さらに『PlayStation』や『Xperia』なども取り込み、1つのソニーとして感動を提供することを示すメッセージとした。札幌に初めてソニーストアを出店することで、多くのソニーファンとの接点が生まれ、それをベースに感動につなげることができる」とコメント。

 さらに「地元を中心にスタイリストを採用し、3カ月間に渡って研修してきたが、その間、ソニー製品を自ら使ってみて、その機能などに感動するスタイリストの声があがっていた。私自身も、新たな製品を使ってみたり、知らなかった機能を知って感動することが多い。こうした感動を、ソニーストア札幌から多くの人に伝えていきたい」と語った。

大通駅から徒歩1分、かつてはアップルストア札幌が出店

 ソニーストア札幌は、札幌市営地下鉄「大通」駅から徒歩1分の位置にあり、かつてはアップルストア札幌が出店していた場所。現在、アップルストアは札幌から撤退したままだ。

 ソニーストア札幌は2フロア構成とし、1階には、店舗エリアとして、デジタル一眼カメラや4K液晶テレビ、ハイレゾオーディオなどのソニーの製品を展示。すべての製品を試すことができるようにしている。

 北海道では初公開となる100型4K液晶テレビ「ブラビアKJ-100Z9D」を4月23日まで展示。現在、同製品を見られるのは、銀座と札幌だけだ。

 さらに店内には、「α Plaza」を設置。プロカメラマンからハイアマチュアカメラマン、エントリーユーザーまで、「写真を愛する人のためのコーナーであり、すべてのカメラとレンズを展示し、最新の製品をいち早く体感できるだけでなく、専門スタッフによる創作活動をサポートしたり、勉強することができるαアカデミー、作品発表ができるギャラリーなどを用意している。さらに、プロカメラマン向けのαメンテナンスやαプロサポートも提供する。ソニーは、プロカメラマンを支えているということも訴求したい」(河野社長)としている。

 2階フロアは、シアタールームやギャラリー、教室やイベントが開催できるコミュニティルームおよびミーティングルームを設置。シアタールームでは、発売前の超短焦点4K HDRホームシアタープロジェクター「VPL-VZ1000」を、4月16日まで先行体験できる。

 さらに、2階フロアでは、ソニーコンスーマーセールス北海道第一支店が入居し、量販店などと連携した取り組みを加速する体制を整えている。

 2016年4月1日にオープンしたソニーストア福岡天神では、情報提供の強化や地元販売店との連携強化などが功を奏し、「My Sony ID」の加入者数が全国の7%増に対して、福岡県では15%増になるという成果があがっている。札幌でも同様の効果を目指しているという。

 なお、ソニーストア札幌では、オープンにあわせて、さまざまなイベントを実施する。

 4月1〜9日は、「桜 in Sony Store〜αで一足早く本物の桜を撮る〜」と題して、店内に本物の桜を展示。1日と8日に満開になり、αを使って撮影ができるという。

 この桜は、プラントハンターの西畠清順氏が代表を務める「そら植物園」の協力によって実現したもので、「桜の開花は、札幌ではゴールデンウイーク明けになる。いまの時期に、札幌で、いち早く桜の撮影を体験してもらえる」(下村店長)としている。

 また、北海道などで活躍する写真家の井上浩輝氏、福田健太郎氏、わたなべもも氏、高橋真澄氏がそれぞれトークショーを行う。4月1日に開かれたトークショーで、井上氏は自らが撮影した写真を紹介しながら、「景色を撮影する際には、すごく晴れた日よりも、少し曇っていながらも、これから晴れそうだ、という日が最適」などとし、撮影テクニックの一端を披露した。

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