タイトーは4月1日、同社が発売したファミリーコンピュータ用ソフト「たけしの挑戦状」について、超最先端技術を駆使し“VIP”に再現するVR化を発表した。
たけしの挑戦状は、タレントのビートたけしさんが自身初のゲーム監修を手がけたアクションアドベンチャーゲームとして1986年12月に発売。「今までにない独創的な発想を入れたい」という意図から斬新な仕掛けが多数盛り込まれた一方で、理不尽な内容とクリア難易度の高さは、今でも語り継がれるほどのものとなっている。
今回のVRゲーム化は同タイトルの30周年を記念したもの。一般的なVR技術をさらに進化させた、 タイトー独自の新VR(VIP Reality)技術を活用し、五感すべてを網羅した、より豪華な体験を提供するという。
全身を覆う最先端のデバイススーツは高級シルクを使った豪華なタキシード型で、イタリアの高級ブランド「ウッソーモ」がデザイン。スーツ内部にはさまざまなセンサと機械式再現装置が搭載され、ゲーム内でお酒を飲めばテキーラが、 殴られたら血の味の代わりに厳選した赤ワインが、背中に装着されたボトルからチューブを通して口に送られるという。
またカラオケの採点はタイトーサウンドチーム「ZUNTATA」が担当。プレイヤーの歌唱力をプロの視点から多角的に判定するという。ストーリーは原作に忠実に、そして高精細ポリゴンで完全再現し、昔プレイしたことのある人には懐かしく、プレイしたことのない人ならその理不尽さに悶絶するものだとしている。さらにゲームの象徴的カラオケスナック「あぜみち」のチーママには、名古屋のご当地アイドルグループ「dela」のメンバーである秋波愛さん特別出演。リアルな質感を追求した高精細ポリゴンにより、本人とデュエットしているような気分が味わえるという。
なお、たけしの挑戦状公式サイトでは、 ゲームのキーアイテムでもある離婚届を「たけしの挑戦状」オリジナルデザインで配布。ダウンロードしようとすると「驚きの仕掛け」が用意されているとしている。
またタイトーでは、懐かしのゲームタイトルをスマートフォンアプリとしてリバイバルする「TAITO CLASSICS」(タイトー クラシックス)を展開。「タイムギャル」を皮切りに、追加コンテンツのあるタイトルも発売予定としている。また、たけしの挑戦状についても2017年夏に配信予定で、当時の理不尽さをスマートフォンでもそのまま再現するとしている。
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