Amazonは米国時間3月29日、Quidsi部門を閉鎖する計画であることを認めた。同社は過去7年にわたり、同部門の黒字化に苦戦してきた。最初にこの方針転換について報じたのはBloombergだ。Amazonは2011年にQuidsiを5億4500万ドルで買収した。Quidsiは、専門小売サイトのDiapers.com、Wag.com、Soap.com、BeatyBar.com、Yoyo.com、Casa.comを運営している。
Amazonは電子メールでコメントを寄せ、「われわれは過去7年間、Quidsiを黒字化するため懸命に取り組んできたが、残念ながらそれはかなわなかった」と述べた。
Quidsiの方針転換は、Amazonが赤字部門の縮小を検討していることを示しているかもしれない。同社は過去20年にわたり、次の大きな収益源を見つけるために、さまざまな事業に多くを賭けてきた。
Amazonの広報担当者によると、Quidsiのチームは今後もAmazon.comのマーケットプレイス出品者として運営を継続するほか、Quidsiのソフトウェア開発チームは「AmazonFresh」の技術開発に注力していくという。
Diapers.comなどの各サイトは閉鎖される予定だ。ただし、Quidsiの各サイトがAmazon.comにウェブトラフィックを送ることになるのか、あるいは別の企業に売却されるのかどうかについて、広報担当者はそれ以上の詳細を明らかにしなかった。また、今回の変更の具体的なスケジュールにも触れなかった。
長年の友人同士だったMarc Lore氏とVinit Bharara氏は2005年にQuidsiを創設した。Amazonは、この競合する新興企業と価格競争を繰り広げた後、最終的に同事業を買収した。
Quidsiを創設した両氏は2013年にAmazonを去っている。Lore氏はその後、別のEコマース新興企業Jet.comを設立した。Jet.comは数億ドルの資金を調達して、Amazonの新たな競合になる可能性があると見られていた(Jet.comは2016年、Walmartに買収されている)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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