Amazonを同社の得意分野で打ち負かすことは可能か?これは、電子商取引分野に新規参入したJet.comが答えを探している大きな問題だ。
Jetは米国時間7月21日、大きく待ち望まれていた同社ウェブサイトを公開した。Jetは、ほとんどのオンライン小売よりも価格を下げることができるという大胆な主張を展開している。これらオンライン小売にはAmazonも含まれているが、同社は低価格ですでに知られている。ニュージャージ州ホーボーケンを拠点とするスタートアップであるJetは、2億2500万ドルの資金を後ろ盾に、自社の米国インターネットショッピングクラブの年間メンバーシップを50ドルで提供し、およそ750万もの製品を販売する。これら製品には、テレビ、トイレットペーパー、ハンガー、Tシャツなどが含まれるが、Amazonが米国で提供する商品のごく一部にすぎない。
今回のサイト公開は、Jetの設立者兼最高経営責任者(CEO)Marc Lore氏にとって第2ラウンドともいえる。Lore氏は2010年、Diapers.comやSoap.comを傘下に持つ設立5年のスタートアップQuidsiをAmazonに5億4500万ドルで売却しているが、その前にはAmazonによって低価格戦争が仕掛けられていた。
Jetは、売上高でオンライン小売の世界的なリーダーとして君臨するAmazonに対し、競合する新しい波の一端を担う企業だ。他の小売企業は、年額99ドルで無制限の翌々日配達などの特典を含むAmazonのPrime サービスに対抗するため、新しいメンバーシッププログラムの開発に着手している。Jetのほか、Walmartは年額50ドルで「ShippingPass」と呼ばれる3日配送を実験しており、eBayは、「eBay+」と呼ばれるロイヤルティプログラムをドイツで試験的に展開している。
Jetは、隣接する米国48州とワシントンDCで利用可能で、35ドル以上の注文に対しては配送料が無料となり、それより少額の注文に対しては6ドル均一となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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