戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は、内閣府が主導することで、府省庁の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学イノベーションを起こすために創設した国家プロジェクトだ。SIPでは、プログラムの一環として2014年6月から自動走行システムに取り組んでいる。
今回の沖縄における実証実験にあたっては、自動運転技術を研究・開発する先進モビリティとソフトバンクグループのSBドライブの2社が実験を受託。「沖縄自動運転コンソーシアム」を組成して進めている。
実験車両は、市販の小型バス「日野リエッセ」をベースに改造したもので、定員は20名。改造はセンサの装着、操舵モータ装着、ECU(電子制御ユニット)の搭載などが行われている。
障害物を認識する技術は、「Lidar」と呼ばれるレーザーレーダーとディープラーニング画像認識による車両および歩行者認識、走行軌跡地図を用いた障害物認識が使用されている。
先進モビリティが独自に開発した走行ルートにおける自動運転の性能評価や、SBドライブが設計・開発した遠隔運行監視システムを使用して走行状況のデータ収集・モニタリング、運行管理などに関するシステム検証を実施するほか、自動運転技術を使った公共バスの社会受容性の調査を行うとしている。
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