大手トラックメーカーのPACCARは、人気の高い複数のブランドのトレーラートラックを製造しており、NVIDIAは自動運転車の未来の頭脳を開発している。両社は互いに完璧なパートナーといえそうだ。
NVIDIAとPACCARが、自動運転トラックシステムの共同開発に向けた提携を発表した。
これまでのところ、概念検証として動画1本のみが公開されている。その中では、運転席に人間が乗車していないPACCAR製トラックが、カーブのある道路を走行し、簡単な操作を行う。PACCARは、「Kenworth」「Peterbilt」「DAF」などのブランドの人気の高いトラックを製造している。
トラックは、「SAE Level 4」に対応する。SAE Level 4は、特定の運転モード限定で、自律的に走行し、周囲環境を監視し、(人間ではなく)それ自体にフォールバックすることが可能な自動運転レベルだ。このトラックはNVIDIAが自動運転専用に開発したコンピュータ「Drive PX 2」を採用して作られる。Roboraceや、Teslaの「Autopilot」でも使われているコンピュータだ。
トラックの自動運転化には、いくつかの明らかなメリットがある。NVIDIAは、当然と思われるメリット(安全性や効率の向上など)を示すほかに、運転手の生産性向上にも言及した。この点がメリットとして挙げられたのは、かなり重要なことと言える。自動運転トラックが運転手に取って代わっても、やはり人間の関与が必要であることを、同社が認めているとも考えられるからだ。
自動運転トラックは、人間が自分で8時間運転した後、車内で眠っていても決められたルートを走り続ける、といった使われ方を意図しているのだろう。あるいは、人間は運転手の仕事のうち、トレーラーの接続や定期メンテナンスの実施など、専門的技能が必要な部分を受け持つようになることを意味しているのかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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