マネーフォワードは3月31日、経費精算サービス「MFクラウド経費」において、住信SBIネット銀行、みずほ銀行、三井住友銀行への振込依頼をワンクリックで完結できる機能を提供すると発表した。
今回の取り組みは、BtoB向けサービスでは国内初となる「更新系API」を活用。銀⾏の⼝座情報にアクセスするAPIには、更新系APIと「参照系API」の2種類が存在する。参照系APIは、⾦融機関の残⾼や⼊出⾦履歴などが閲覧できるAPIなのに対し、更新系APIは外部サービスから振込などの更新(=書き換え)が可能。これにより、MFクラウド経費内で従業員の立て替え経費精算から振込依頼まで完結できるようになる。
同社は、セキュリティを担保しながらユーザーに新しい金融サービスを提供する「Open Bank API」を推進。2015年10月にNTTデータの個人向けインターネットバンキング「AnserParaSOL」とのAPI連携の発表以降、多数の金融機関と連携。国内のFintechベンチャーにおいて、連携金融機関数は最多になるという。
また、金融庁の金融審議会制度ワーキンググループ、経済産業省のFinTech検討会合、全国銀行協会での検討会、金融情報システムセンター(FISC)での有識者会議などで、金融機関のAPI活用のあり方について、さまざまな提言を実施。こうした取り組みの結果、参照系APIに続いて更新系APIも商用化されるに至ったとしている。
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