※この記事は2月2日に掲載した記事をアップデートしたものです。
Appleが「iOS 10.3」の正式版を全ユーザー向けにリリースした。6月に予定されている重要な「iOS 11」ロールアウト前の、最後の「iPhone」「iPad」「iPod」向けメジャーソフトウェアアップデートだ。
iOS 10.3に大きな変更を期待すべきではないが、アップグレードに値しそうな複数の細かい改良は加えられている。
設定メニューの最上部に新しいプロフィールセクションが追加され、自分のすべてのアカウント情報を見られるようになる。
プロフィールをタップすると、「iCloud」「iTunes」「App Store」「ファミリー共有」の情報を1カ所で見ることができ、下にスクロールすると、これらのアカウントにリンクされている全Appleデバイスのリストが表示される。
こうしたデバイスがどこにあるかを調べるには、やはりiPhoneやウェブブラウザで「iPhoneを探す」アプリにログインする必要があるが、設定メニューを進んでいって各アカウントにアクセスする手間は省けるようになる。
AppleのiCloudで有料の追加ストレージを利用している場合は、この機能が特に便利だろう。新しいプロフィールセクションでiCloudオプションをタップすると、iCloudストレージの正確な使用状況を確認できるようになった。画面上部にあるグラフをタップすると、何が容量を消費しているか正確に知ることができる。デバイスごと、プログラムごとの内訳が表示されるので、それぞれがどのくらいの容量を消費しているのか、詳しくわかる仕組みだ。
アカウントで2段階認証(有効にすべき機能だ)を有効にしていない場合は、メインの設定ページのプロフィールセクションのすぐ下に、「suggestion」(推奨)セクションが追加されていることに気付くだろう。Appleはこのセクションを利用して、デバイスのパフォーマンス向上につながる他の推奨事項も表示するかもしれないが、今のところ筆者のiPhoneで表示されるのは2段階認証に関する推奨だけだ。
Apple独自のマップアプリを気に入っている人は、どこへ出かけるにしても行き先の天気を見られるようになる。今回のアップデートで、画面の右下隅に小さな天気アイコンが追加され、その地域の現在の天気が表示されるようになった。天気アイコンを「3D Touch」するか、あるいは長押しするだけで、新しい画面に7日間の天気予報が表示される。
奮発して「AirPods」を購入した人なら、この機能で時間とお金を節約できるだろう。買っていない人は、斜め読みしていただいてかまわない。
「iPhoneを探す」アプリにサインインすると、アカウントに関連付けられたデバイスの1つとしてAirPodsも表示されるはずだ。クリックすると、最後にiPhoneとペアリングされたことがわかっている場所が表示され、AirPodsから音を鳴らすこともできる。ただし、耳を傷つけたくないなら、装着しているときに鳴らさないように気を付けよう。
おそらく、読者の皆さんにも、アップデートが提供されなくなったにもかかわらず使い続けているアプリがいくつかあるはずだ。iPhoneの動作速度が低下したり、バグが発生したりしているのは、そうしたアプリが原因かもしれない。
iOS 10.3では、そうしたアプリを「設定」メニューから簡単に特定することができる。「一般」の「情報」オプションをタップして、情報が読み込まれるのを待とう。アップデートされていないアプリがある場合は、「App」の横の数字の右側に矢印が表示されるはずだ。それをタップすると「App互換性」ページに遷移し、該当するアプリのリストが表示される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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