Googleは米国時間3月21日、同社モバイルOS「Android」の次世代版を発表した。Androidは世界中のスマートフォンの10台中およそ9台に搭載されている。この次世代版は現時点では、ただ「Android O」と呼ばれており、正式リリースに先立ちソフトウェア開発者を対象に提供される非正式版の状態にある。
ご存じない読者のために説明すると、Googleは「Android」の新しいバージョンが出るたびに、アルファベット順でお菓子の名前を付けている。1つ前のバージョンは「Nougat」、その前が「Marshmallow」で、そのもう1つ前は「Lollipop」だった。
今回提供される新機能としては、バッテリ持続時間に関連する機能の改良、通知に対する制御の強化、スマートフォンやタブレットにおけるピクチャインピクチャモードの追加などがある。
最大の更新点の1つが、スマートフォンのバッテリ節約を目的とした改善だ。このために、スマートフォン上で起動されているが頻繁には使用されていないアプリの機能が制限される。例えば、位置情報が更新されても、バックグラウンドで実行中のアプリはあまり動作できない。つまり、バッテリをかなり消費する可能性のある処理が回避される。
Android Oでは、スマートフォンで受信する大量の通知を整理する機能も追加される。ユーザーは、アプリ内でこれまで以上に通知を制御できるようになる。複数の通知をグループにまとめることも可能だ。
Android Oのその他の新機能として、スマートフォンやタブレットにおけるピクチャインピクチャ表示がある。つまり、配車の手配やメッセージへの返信などで他のアプリを使用している間も、動画を視聴し続けることができる。この機能はこれまで、「Android TV」のみで提供されていた。また今回のアップデートでは自動補完機能も強化されており、それらがテキストボックスに自動的に入力されるため、名前や住所などを何度も入力せずに済むようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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