学校では、勉強すべき知識は習うが、習ったことの「覚え方」や「本はどのように読めばいいのか」などの技術的な部分はほとんど教わらない。すると、要領が良かったり、物事を素早く把握する能力に長けている人だけが、どんどん勉強ができるようになる。記憶することが苦手な人は、試験で苦労する。それは社会人になっても変わらず、なかなか記憶できないと、資格試験の勉強で苦労したり、人の名前と顔が覚えられず失敗してしまったりする。しかし、記憶方法を習いさえすれば、実は誰でも必要に応じて学習の成果を出せるようになるのだ。
本書の本文は2色刷りで、大事な箇所には青いハイライトが引いてある。つまり、本書全体を使って、本の読み方を学べるようになっているのだ。要点のまとめ方や、メモの書き方なども、例や図解を使ってわかりやすく説明されており、そのまま真似すれば、自分のメモの取り方が改善される。
速読術の「フォトリーディング」と、ノート術の「マインドマップ」なども登場するが、それは1つの手段でしかない。これまで、自分には記憶力がないと思い込んでいる人なら、本書の前半で解説されている「記憶のしくみ」や「本の読み方」について知るだけで、何か誤解をしていたことが分かり、「やり方」を知るのではないだろうか。
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