サムスンの音声アシスタント「Bixby」がスマートフォン「Galaxy S8」で近く初登場を果たし、いずれ同社の全デバイスに組み込まれる予定だという。同社の研究開発責任者が明らかにした。
サムスンのモバイルソフトウェアおよびサービス担当研究開発責任者のInjong Rhee氏は、同社公式ブログへの投稿で、この「知的インターフェース」は他の音声エージェントやアシスタントとは根本的に違ったものになるとしている。
Bixbyはクラウドに実装されるため、インターネットに接続し音声入力に対応するデバイスであればBixbyに接続できるようになるという。
またRhee氏によると、サムスンの次期デバイスであるGalaxy S8は側面にBixby専用ボタンを備え、このボタンを押してコマンドを音声入力すれば、電話をかけるなどの作業をより少ない手順で実行できる。
Bixbyに対応したアプリでは、ほぼすべてのタスクをBixbyがサポートし、アプリの現在の状態を理解してタッチや音声操作を代行するほか、ユーザーの意図を理解して不完全な情報からでもコマンドを実行するという。
こうした機能はいずれも、各種デバイスのインターフェースが複雑化するなかで、人間をマシンに適応させるのではなくマシンを人間に適応させるという、サムスンの新たなコンセプト哲学から生まれたものだと同氏は述べている。
ただし、2016年にサムスンが買収したVivの人工知能(AI)を導入するのは、Bixbyの今後のバージョンからになるようだ。Vivは、Siriの共同創設者であるDag Kittlaus氏が立ち上げた企業。Rhee氏によると、Galaxy S8をめぐっては多くの期待が寄せられているが、「野心的な取り組みは時間を要する」という。
またRhee氏は以前、米ZDNetの取材に対し、Vivのプラットフォームは2017年後半にサムスン製品に導入される見込みだと語っている。
Galaxy S8では、一部プリインストールアプリがBixbyに対応し、追って対応アプリが拡大される予定だ。ソフトウェア開発キット(SDK)は後日リリースされるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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