Googleは、「Family Link」というアプリを「Android」ソフトウェアを搭載するスマートフォン向けにリリースする。Family Linkでは、子供のアカウント設定、子供が使用するアプリの監視、子供の物理的な位置の追跡、アプリインストールの管理、使用時間制限の設定を保護者が行うことができる。
Family Linkを使用するには、新しいスマートフォンか初期化されたスマートフォンで作成された、子供の新しいアカウントが必要だ。以前のアカウントを使用することはできない。Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデントであるPavni Diwanji氏によると、同社は既存アカウントを移行できるようにすることを検討中だという。
同アプリは現在、限定されたテスト段階にある。「Android 7 Nougat」を搭載するスマートフォンが必要だが、それよりも前の「Marshmallow」を搭載する一部の機種にも今後対応する予定だ。米国に居住する保護者は、Family Linkのウェブサイトで同アプリへのアクセスを申請することができる。Googleは、同アプリを米国で2017年初夏に一般リリースし、その後、各国の法律を確認したうえで他の国でも2017年中にリリースすることを計画している。
アプリを使用するには、保護者と子供がAndroid搭載端末を所有する必要があるが、GoogleはAppleの「iPhone」も一部サポートする方向で取り組んでいる。また、Googleの「Chrome OS」を搭載する安価なノートPC「Chromebook」にもサポートを拡大する計画だ。
GoogleはFamily Linkを、保護者と子供が規則、選択、オンラインでの行為などについて話し合う機会としても捉えている。例えば、なぜ親は子供の居場所を確認したいのか、週末の使用時間が3時間までに制限されているのはなぜか、といった話題だ。
子供がGoogleアカウントを自分で設定できる13歳になった時点で、Family Linkの制限は解除される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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