子どもに科学・技術・工学・数学(STEM)教育を施す際、ロボットを組み立て、制御用のプログラムを開発して実際に動かすことのできる教材は、楽しみながら学べる点が優れている。そんなSTEM教材の例として、これまでRaspberry Piベースのロボットアーム「MeArm Pi」やArduinoベースのロボット「Wink」を取り上げてきた。
しかし、この種のロボットは、電子回路やモーターを搭載しているため水や汚れに弱く、屋内使用が前提だ。屋外で思い切りロボット遊びをしたい子どもにとっては、物足りないかもしれない。
そこで、Raspberry Piベースでプログラミングなどが可能な、4輪オフロード車ロボット「MonsterBorg」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
MonsterBorgは、アルミニウム製シャーシにモーターを搭載し、アウトドア走行に向いた直径10.5cmの大きなタイヤを取り付けた4輪車。Raspberry Piと、接続しモーターを制御するための基板「ThunderBorg」と組み合わせることで、プログラム次第でリモコン走行や自律走行をさせられる。
ThunderBorgは、Raspberry Piシリーズの各種ボードと直接接続可能なモーター制御用の基板。パルス幅変調(PWM)出力を調整することで、MonsterBorgに搭載されているモーターの回転方向と速度をコントロールできる。1つのThunderBorgで2個のモーターを制御する。複数のThunderBorgをデイジーチェーン接続すると、最大100個のモーターが制御可能。
MonsterBorgは、基板、ケーブル、ネジ、モーター、車輪などで構成されたキット。組み立てに必要な工具はプラスのドライバーだけで、はんだ付けは必要ない。これにThunderBorgを接続し、Raspberry Pi、microSDカード、単三電池10本を用意すれば動かせる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間4月3日まで。記事執筆時点(日本時間3月8日13時)でキャンペーン期間は26日残っているが、すでに目標金額3000ポンドのほぼ8倍となる約2万4000ポンドの資金を集めている。
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