マイクロソフトの共同創設者であり前最高経営責任者(CEO)であるBill Gates氏は現在、同氏の財団で支援している健康や教育の取り組みに多くの時間を費やしている。しかし1990年代の初めには、初期の「Microsoft Office」と「Windows」の開発に打ち込んでいた。
同氏はPlayboy誌による1994年のインタビューの中で、インターネットで情報を共有する未来を予言している。以下はその抜粋だ。
映画を観たいと仮定してほしい。映画を選ぶには、他の人が気に入った映画はどれかを知りたいはずだ。また、ある映画が自分の好みかどうかは、自分が今まで観た映画の感想を元に判断するだろう。そういった情報は(未来では)ブラウザで閲覧できる。それから、ビデオを選んでオンデマンドで手に入れる。その後、映画についての感想を他の人と共有することも可能だ。
だが好きな映画をオンデマンドで観ることだけに絞って考えると、真のインパクトは小さく見えてしまう。われわれが情報を見つけて、意思決定する方法が変わるのだ。同じことに興味を持つ人を探す方法、医者を見つける方法、どの本を読むかを決める方法を考えてみるといい。今現在は広い範囲の人々にたどりつくのは難しい。われわれは、物理的に身近なコミュニティーの中に縛られている。だが新しい環境では、情報を蓄積してアクセスする方法が整い、コミュニティーは広がるのだ。このツールは力を与えるものとなり、インフラは素早く構築され、インパクトは広範なものとなるだろう。
筆者は、このインタビューがNetflixについて語っていると同時に、ワールドワイドウェブを利用したより広範なデータ共有を深く洞察しているように思える。このインタビュー内容はPlayboy誌のサイトではもう見ることが出来ないが、Internet Archive's Wayback Machineで全文を読むことができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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