3つ目は、ナビゲーションサービスのナビタイムジャパンが提供する旅行者向けアプリ「鎌倉 NAVITIME Travel」だ。イベント当日の2月21日にリリースされた。旅行前から旅行中まで、チャットボットがトータルサポートしてくれるもので、鎌倉市の観光ガイドや行き先提案を自然な対話のなかで行ってくれるのが特徴。あいまいな表現による検索でもユーザーの意図を読み取って行き先を提案してくれるという。「Microsoft Bot Framework」と自然言語解析の「Language Understanding Intelligent Servers (LUIS)」が採用されている。
4つ目は、リクルートキャリアとの協業から生まれた「働き方改革」に向けたソリューション。働く環境の変化によって働く個人が本来の持ち味が発揮できない状況等をいう「悲しみの谷」の克服を目指す。働く人に関するさまざまなデータから働き方のインサイトをビジネスインテリジェンス(BI)として可視化し、働く喜びや充実感を生み出しうる最適解を発見するだけでなく、働く個人自身が納得できる「納得解」を導き出し、組織や仕事に価値を感じることができるレベルまで踏み込んで開発を進めていきたいとしている。
5つ目は、業務用ロボット「Pepper for Biz」を利用したネッツトヨタ栃木の事例。ソフトバンクロボティクス、日本ビジネスシステムズとの協業から生まれたもので、スタンドアローンAIである一般消費者向けのPepperとは異なり、Microsoft Azureと連携した「クラウドロボティクス」としているのが特徴だ。ディーラーに設置して、ECサービスにアクセスできるデジタルサイネージと組み合わせ、顧客接点を再設計。売上への効果はまだ検証できていないものの、特に女性や子供に対しては好印象とのことで、大型コンベンション施設で開催した、新車・中古車の展示・商談イベントでは1人の営業担当者が接客できるのが1日当たり約50人なのに対し、Pepperは土日2日間で1023人に接客するという圧倒的な集客力、対応力を発揮したという。
6つ目は、こちらもPepperを利用したもので、JR西日本の倉敷駅に導入予定の、日英中3カ国語に対応した駅案内サービスの実証実験。JR西日本ITソリューションズとPepper for Biz ソリューションの導入実績をもつイサナドットネットと協力し、「Microsoft Translator」と自然言語解析「LUIS」を使って、利用客との会話から意図を正確に読み取り、適切な案内や返答を行うという。トイレの場所確認など、駅員が頻繁に受ける質問をPepperに任せることを主な目的としている。
最後の7つ目は、海外サービスの「Uber」。日本でも一部地域で利用できるUberだが、Microsoftが提供しているのは、海外のUber契約ドライバーが業務に当たる際、スマートフォンを用いて本人確認する時に行う顔認証の部分。画像認識に使う「Face API」の導入によって実現している。本人認証はドライバーが毎日必ず行うため、世界中で膨大な量のトラフィックが発生するものの、安定した運用を行えていることをアピールしていた。
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