「Nintendo Switch」に昔懐かしい「ファミリーコンピュータ」のゲームが30本搭載されていたらどうなるか想像してみてほしい。そう、「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(通称ミニファミコン)のように。
Switch向けの「バーチャルコンソール」ゲームがまだ1本も正式に発表されていないのは、非常に不可解だ。筆者はなぜ出さないのか不思議に思っている。出せば短期的な問題は解決できるからだ。
筆者は先日、「NES Classic Edition」(米国版のニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ)を購入した。このゲーム機が入手できる状態になったのは数カ月ぶりのことだったので、Amazonで衝動的に購入ボタンをクリックしてしまった。筆者が箱を開けると、息子は興奮してプレイを始めた。息子は「マリオ」や「ドンキーコング」「パックマン」をすでに知っている。筆者が2016年にNES Classic Editionをレビューしたとき、息子は同ゲーム機を試しにプレイして、それらのゲーム自体だけでなく、大きなピクセルやスプライト描画のちらつきなど、あらゆる点を大いに気に入ったようだった。
任天堂はここ何年もの間、「懐かしさ」を最大の切り札にしてきた。同社のゲームは上手に年を重ね、まさに「クラシック」な存在になった。「スーパーマリオ」や「ゼルダ」「メトロイド」などは、任天堂を偉大な企業に押し上げるのに重要な役割を果たした。そして、(「Wii Sports」を別にすれば)「Wii」の最大の魅力は、バーチャルコンソールと、「ニンテンドーeショップ」で提供されるバーチャルコンソール向けの大量のデジタルタイトルだったと言えるだろう。1本あたり5ドル~8ドルで、NESや「Super Nintendo Entertainment System」(SNES)、セガのゲーム機など、さまざまなゲーム機のゲームを多数ダウンロードすることができた。バーチャルコンソールは魅力的で、懐かしさが詰まっていた。
筆者はNintendo Switchを1週間プレイしたが、これは素晴らしい小型ハードウェアだ。さまざまな使い道がある。携帯ゲーム機としても利用できるし、テレビに接続して楽しむこともできる。だが、60ドルのNES Classic Editionにあるものが、Switchには欠けている。偉大なクラシックゲームの数々だ。
Switchはローンチタイトルも不足している。「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」は素晴らしいゲームで、どんなシステムでもあらゆるゲーマーが欲しくなるような品質を備えている。しかし、それを除けば、ラインアップはかなり貧弱である。米国では同時に発売されるほかのゲームは、8タイトルしかない。「1-2 Switch(ワンツースイッチ)」もその1つだ。1-2 Switchは確かに楽しいが、同梱ゲームとして提供した方がよかったように感じる。
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