とはいえ、悪い知らせばかりでもない。Switchには独自の「eショップ」が開設される予定で、任天堂は、2017年中に60本以上のデジタルインディータイトルを米国では提供することを約束している。これは素晴らしいニュースであり、インディーゲームを「PlayStation Vita」で遊べるようにしたソニーの功績を思い出させる。しかし、3月3日にSwitchが発売されるとき、バーチャルコンソールのゲームは用意されないので、慣れ親しんだ任天堂のクラシックゲームをプレイできることは期待できない。
これはとても残念なことである。なぜなら、バーチャルコンソールのゲームが提供されれば、物足りなさを埋めることができるからだ。それに、取り外し可能なコントローラが付属するSwitchでクラシックゲームをプレイできたら、最高だろう。ゲームセンターを持ち運べるようなものだ。筆者はそれを試せるようになることを今も願っている。
本当に皮肉なのは、任天堂がSwitch所有者に対して「無料」のバーチャルコンソールクラシックゲームを配布する予定であるのに、それが限定的であるということだ。任天堂の次期オンラインサービスの会員は、毎月1本のバーチャルコンソールゲームをプレイできるようになるが、プレイできるのはその月のみである(このサービスのベータ版は2017年秋まで無料で、Switchゲームのオンラインでのマルチプレイもサポートされる予定)。
Switchには、それ以上のことが必要だと思う。筆者は、コンピレーションゲームを期待している。手始めに、「NES Classic, Volume One」をリリースして、NES Classic Editionのゲームライブラリを再現するといいのではないだろうか。価格はNES Classic Editionより10ドル安い50ドルに設定するとしよう。悪くないと思う。
(筆者がこれらすべてのゲームを購入するのは3度目か4度目だという事実、そして、「Nintendo 3DS」やWii/「Wii U」のVirtual Consoleで購入したゲームを単純にSwitchに移行することができないという事実に目をつむっているのは確かだ。だが、筆者はそのことについては、もう諦めている)。
あるいは、もしかすると、任天堂は独自のサブスクリプションサービスを発表するつもりなのかもしれない。それなら納得がいく。Microsoftの新しい「Xbox One」サブスクリプションは月額制で多くのゲームを提供する。「PlayStation」もずっと前から、ゲームをオンラインでストリームする「PlayStation Now」で同じことをやっている。
Virtual Consoleは完璧なサブスクリプションパッケージであるように思える。それが提供されるのであれば、筆者は「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」の発売から当分先の「スーパーマリオオデッセイ」(NESやSNESの懐かしさを味わえると思うのはこの2つだけなので)が発売されるまでの間、持ちこたえることができるだろう。
もしそうなれば、SwitchはNES Classic Editionのすべての要素を手に入れることができるかもしれない。今の状態では、Switchにはその要素が欠けているのだから。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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