LINE、4年半ぶりの大幅刷新で「ニュース」タブを新設--出澤社長に狙いを聞く

藤井涼 (編集部)2017年02月23日 19時13分
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 LINEは2月23日、コミュニケーションアプリ「LINE」を大幅に刷新し、5つ目のタブである「ニュース」を新設したことを発表した。LINEのメインタブが追加されるのは、2012年8月の「タイムライン」以来、約4年半ぶりとなる。アプリ内でより気軽にニュースにアクセスできるようにすることで、LINEを入り口に人や情報をシームレスにつなげる“スマートポータル化”を進めたい考えだ。

「友だち」「トーク」「タイムライン」「その他」という4つのタブに加えて「ニュース」が実装された
「友だち」「トーク」「タイムライン」「その他」という4つのタブに加えて「ニュース」が実装された

 LINEアプリを起動すると、画面下に「友だち」「トーク」「タイムライン」「その他」という4つのタブが表示され、それぞれを切り替えながら利用できるが、ここに新たに「ニュース」タブが追加された。これまでもタイムラインの上部などにニュースは表示されていたが、これを切り離して専用のタブを設けた形だ。同社が注力する日本、タイ、台湾、インドネシアの4カ国から展開する。

 「LINE NEWSは、国内のLINEユーザーの7割近くに利用されており、スマートポータル戦略において、当面の中核を担うサービス。アカウントメディアのパートナーも増え、事業としてしっかり成立するようになってきた。次のステージとしてLINEアプリの一番見えやすいところに表示することで、ユーザーとニュースの接点を強めたい」――LINE代表取締役社長の出澤剛氏は、ニュースタブの新設に踏み切った狙いをこう語る。

LINE代表取締役社長の出澤剛氏(左)とLINE サービス企画1室 副室長の上田恭史氏(右)
LINE代表取締役社長の出澤剛氏(左)とLINE サービス企画1室 副室長の上田恭史氏(右)

出澤社長「スマホニュースでナンバーワンになる」

 同社では、各社のニュースを要約して配信するLINE NEWSを2013年7月に公開し、現在は約500媒体と提携しているという。タイ、台湾、インドネシアの3カ国では「LINE TODAY」という名称で展開しており、両サービスの月間アクティブユーザー数は合計1億600万人以上(2016年12月時点でLINE NEWS:4600万、LINE TODAY:6000万人)におよぶという。

 また2015年12月には、LINEの公式アカウントを使ったニュース配信機能を外部メディアにも開放し、参画メディアが独自ニュースを配信してプッシュ通知できる「LINE アカウントメディア プラットフォーム」を展開。こちらも現在は150媒体が参画し、累計友だち数が6000万人を超えるニュースプラットフォームへと成長しているという。

 新たにLINEアプリ内に新設する「ニュース」タブでは、LINE NEWSと提携する約500媒体と、アカウントメディアに参画する150媒体の記事からピックアップした、1日約150本のニュースを全14カテゴリで掲載する。また、これまでのように要約したニュースだけでなく、全文表示する記事も設ける。

「ニュース」タブのイメージ
「ニュース」タブのイメージ

 トップページでは、最上部にLINE NEWS編集部が選んだ「今見るべきニュース」5本をテキストで表示するほか、旬の話題をまとめてチェックできる「ランキング」を掲載。さらに、ユーザーが設定した地域の天気情報や、友だちになっている公式アカウントの内容などから、個々に最適化されたニュース「FOR YOU」を表示する。

 気になるのは最上部の今見るべきニュースを、画像ではなくテキストで表示していること。見せ方としては、「Yahoo!ニュース」のトピックス(ヤフトピ)に近い。この点について、LINE サービス企画1室 副室長の上田恭史氏は、一部のユーザーに先行してニュースタブを表示したところ、従来中心だった若年層の女性だけでなく、40~50代の男性によるアクセスも多かったことから、あえて主要なニュースを短時間で読めるテキスト表示を採用したと説明。ただし、ユーザーの利用動向を鑑みながら表示方法を変える可能性はあるとした。

「着せかえ」をするとアイコンも1つ増えている
「着せかえ」をするとアイコンも1つ増えている

 運用型広告「LINE Ads Platform」のさらなる収益の拡大にも期待する。ニュースタブの新設により、ユーザーがニュースを閲覧する頻度が圧倒的に増えることが予想されるため、今後は動画などよりリッチな表現の広告も増やしたいとしている。アカウントメディアに参画するメディアとのレベニューシェアなども検討しているという。

 「世の中のアプリの数は日々増えており、ダウンロードされづらくなっている。そこで日常的に使っているLINEの中で、(チャットなどの)コミュニケーションの合間にニュースを見てもらいたい。今後は、ローカル(地域)のメディアパートナーも増やし、幅広い年齢に対してさまざまな記事を提供していく。LINEはスマホニュースでナンバーワンになる」(出澤氏)。

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