かなり離れても大丈夫だ。広々としたサッカー場で、ゴールポストにスマートフォンを置き、Beatsで音楽を再生しながら離れてみた。フィールドの4分の1くらいまで歩いたところで初めて雑音がかすかに入り、クォーターマーカーを過ぎると、音が途切れ始める。完全に再生が止まったのは、センターラインくらいまで進んだときだった。このテストでは壁や障害物などの要因は計算に入っていないが、それでも有効範囲としては申し分ない。
ジムなら、近くに置いたスポーツバッグにiPhoneを入れたまま、いつものトレーニングをこなせるだろう。スポーツブラにiPhoneを挟み込まなくても済みそうだ。
AirPodsにはないBeatsXの大きな特長としては、手動のコントロールもある。一時停止、トラックのスキップ、音量の調整、電話の応答、「Siri」の呼び出しが、ケーブルの途中にあるボタンから直接できる。ショートカット操作はこうだ。1回押しで一時停止、長押しでSiriの呼び出し、2回押しで次の曲までスキップ、3回押しで前の曲に戻る。
BeatsXの駆動時間は公称値の8時間を上回り、筆者が1日使い終えたときには約30%残っていた。
バッテリを使い切っても、充電は実に手軽だ。独自のLightning-USBケーブルも付属しているが、筆者はそのままiPhoneの充電器につなぎ、1時間未満でフル充電できた。BeatsXの「Fast Fuel」充電機能では、わずか5分の充電で2時間の再生が可能だ。
そのとおり。2日間ぶっとおしで装着していたが、最大の不満はコードの色だった。化粧や汚れのせいで、ホワイトとは言えない色になってしまった。もっと濃い色を選んだ方がいい。からまりやすい無骨なLG TONEよりずっと多く使ったが、ペアリングが簡単なので、iPhoneに手を伸ばす回数はずいぶん減った。日常生活の邪魔になることは一度もなく、必要なときに問題なく使えた。
アクティブな生活を送っていて、左右それぞれのイヤーチップをいつも気にしていたくないのであれば、迷う余地なくAirPodsよりBeatsXだ。しかもAirPodsより安い。とは言っても安価ではないので、付加的な機能、とりわけワイヤレスにこだわらないなら、もっと安いイヤホンも選択として残るだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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