誰しも、つまらない話を延々と聞きたくはない。とは言え、自分が話をする段になって、おもしろく伝えられるかと言えば、皆が皆、おもしろく話せるわけではない。しかし、ビジネスのプレゼンテーションの場でも、普段の友人同士の会話でも、おもしろい話が場を和ませるのは確かだ。本書では、普通の人が、少しでも「おもしろく」伝えられるようになるために必要な要素を「おもしろく」教えてくれる。
プロでもない人が、「おもしろく」しようとして、何か芸をやったり小話を披露したりしようとすれば、むしろ逆効果になる場合がある。そうではなく、その場に合った話の持っていき方で、十分に話は面白くなるのだ。そのために、話し上手である必要はなく、むしろ、「内向的で口べたな人ほど素質がある」と著者は言う。
ポイントとなるのは、「空気を読む力」と「人の話を聞く力」であるようだ。どのように人の話を聞き、空気を読むのかについても、もちろん書かれているので、それが苦手だと思っている人にも大いに参考になるはずだ。
本書の冒頭にはNGとして、やってしまいがちな失敗例がいくつも挙げられている。これらに思い当たるふしがあれば、迷わず手にとってみることをお勧めする。
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