要領を得ない人の話を、最後まで聞いていられるだろうか。しかもただでさえ仕事で忙しいというのに、最後まで聞いても何が言いたいのか分からなかったとなれば、怒りさえ覚えるかもしれない。逆に、自分がそのような話し方をしてしまっていないか、省みることも重要だ。
原題は「Make Your Point!」、つまり「要点をはっきりしよう」ということだが、それは「いつでも、どこででも」だ。「エレベーターで不意に偉い人と一緒になったのに、なんの話もできないまま降りてしまった」という失敗談は、昔からよく例えに出されるが、こうしたことはほんの一例で、要点を述べないために人に伝わらないばかりか多くのチャンスを逃してしまっているかもしれないのだ。
本書は、話を論理的にまとめるために有効な「ダイヤモンド・パターン」という構成表をメインに、誰でも練習次第でプレゼンでうまく話せるようになるためのノウハウがまとめられている。プレゼンといっても、TEDで披露されているようなプレゼンだけではなく、日常的な会議での報告や、上司や仲間との会話まで含まれている。「練習が必要」と言い切っている点も好印象だ。自分の将来のために、本書を片手に、すぐに練習を始めるのはどうか。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力