MDLiveの創業者、Randy Parker氏は創業投資家としてのSculley氏の役割について次のように語った。「複雑な問題を実行可能なものに簡易化する彼の能力──Johnはそれを“ズームインする”と呼ぶのだが──に助けられた。彼は物事を完了させたいのだ」
Sculley氏が、X-Prizeの創業者であるPeter Diamandis氏やSegwayの出資者のDean Kamen氏などと支援する企業が間もなく発表される。Cellularityという名のこの企業は、損傷し、かつ/あるいは老化した体組織の再生手段としての胎盤血液幹細胞を扱う世界最大の企業になるとしている。
「老化した体内組織を再生する能力は、臓器置換が必要な患者にとって重要な意義があるだけでなく、延命という観点で考えることもできる」とSculley氏は語った。
Sculley氏は“家族のオフィス”と呼ぶフロリダの自宅で妻と共に働いている。同氏の妻は、コンピュータ科学者であり、数学者でもある。J.P. Morganのプライベートバンクの元CEOである兄のArthurと、Heinzの元CEOである弟のDavidとも協力を続けている。
同氏は、RXAdvanceの創業者、Ravi Ika氏とも協力している。同社にマーケティングのノウハウを提供しているだけでなく、Ika氏がRXAdvanceの究極の目標、すなわち消費者が回避できるはずの医療費と薬代3500億ドルを削減するという目標を設定するのを助けた。Ika氏によると、この目標の半分を達成するだけで、保険に入っていないすべての米国人をカバーできるという。
Sculley氏は、医学はおよそ10年以内にがんの治療法を確立し、認知症やアルツハイマー病などの脳疾患の発症を遅らせるためのリソースを解放すると考えている。同氏は生命工学の新興企業Flex Pharmaの創業投資家であり、メンターだ。同社は筋萎縮性側索硬化症(ALS)と多発性硬化(MS)向け治療薬を研究している。
「大きな問題は、これまでより長生きするようになった人々に対処するためのコストと規模だ。良い知らせは、臓器再生の可能性や、目の不自由な人や耳の不自由な人の視力や聴力を回復させる方法が見つかる可能性があることだ。これらの課題を解決できる可能性は、徐々に高まっていくだろう」と同氏は語った。
Appleを去ってから約25年経ち、Sculley氏は今が最も充実していると語る。もちろん、未来を除いての話だが。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境