デジタル・エンターテイメント・グループジャパン(DEGジャパン)は2月15日、「第9回DEGジャパン・アワード/ブルーレイ大賞」のグランプリ、各部門賞の受賞作品を決定し、授賞式を開催した。
DEGジャパン・アワードは、2016年に発売されたBDソフトタイトルの中で、BDの特徴をもっともいかした作品を表彰するもの。新たにベストUltra HD Blu-ray賞が設けられ、ベスト高画質賞、ベストBlu-ray 3D賞、ベスト高画質賞、ベスト高音質賞など、19作品が選出された。
DEGジャパン会長代行の川合史郎氏(20世紀フォックスホーム エンターテイメント ジャパン 代表取締役社長)は「DEGは次世代デジタルエンターテイメントの成長のため、ハードとソフトが一体になって活動する唯一の団体。現在35社が加盟している。2016年はBDの売り上げが51%に達し、DVDを抜いた。その理由の1つは4Kテレビの販売増によるもの。とは言ってもBDで映画を見ている人はまだ一部。例えば『サウンド・オブ・ミュージック』のDVDは100万人が持っているがBDは5万人しか持っていない。ぜひ4Kテレビと新しいBDで、新しい映像を体験してほしい」とコメントした。
グランプリを受賞したのは、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒 3Dコレクターズ・エディション」(ウォルト・ディズニー・ジャパン)。ベストBlu-ray3Dとのダブル受賞となった。
審査委員長を務めたAV評論家の麻倉怜士氏は「スター・ウォーズは、オーディオ、ビジュアルのブームアップに常に貢献してきたタイトル。エピソード4〜6はレーザーディスク(LD)の販売に大きく貢献したし、エピソード1〜3はDVDを盛り上げた」とスター・ウォーズの歴史を振り返った。スター・ウォーズ/フォースの覚醒は、CG特有のかきわり感を感じさせない完成度の高さ。BDの特長を最大限にいかしてデジタルへ見事に昇華させた、素晴らしい作品と評価された。
ダブル受賞となった、ベストBlu-ray 3D賞については「家庭向けでは下火になっているが、劇場の世界では3Dが大きなポジションを占めている。この賞をスター・ウォーズが獲得したことをきっかけに3D文化が盛り上がるといいなと思っている」(麻倉氏)とコメントした。
このほか、ユーザーからの投票で決定するユーザー大賞は、得票数1万4026票の中、最も支持を集めた「ラブライブ!μ's Final LoveLive!〜μ'sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜Blu-ray Memorial BOX」(ランティス、バンダイビジュアル)が、審査員特別賞には「パシフィック・リム」と「宮古島〜癒しのビーチ〜」が受賞した。
授賞式には「DEGアワードアンバサダー」として女優の栗山千明さんが登場。グランプリのプレゼンターを務め、「エピソード1〜6もBD化してくれたことで、違和感なく楽しめる。家でゆっくりスター・ウォーズを楽しみたい」とコメントした。
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