タブレットやスマートフォンが普及し、タッチパネルで文字入力するデバイスが増えた。ノートPCでも、現在のキーボードがある位置にタッチパネル付きディスプレイを設ければ、ダイナミックにレイアウトを変更可能なキーボード付きPCとしたり、2画面タブレットとしたりするなど、斬新な使い方が考えられる。
ただし、光を放つ画面が2つ存在すると、条件によっては一方の表示がもう一方に反射し、表示内容がとても見にくくなる。そこで、Appleは偏光で画面の映り込みを抑える技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2月9日に「DUAL DISPLAY EQUIPMENT WITH ENHANCED VISIBILITY AND SUPPRESSED REFLECTIONS」(公開特許番号「US 2017/0039018 A1」)として公開された。出願日は2015年9月22日。
この特許は、画面を2つ備える電子機器が対象。2つの画面はヒンジの部分で角度を変えられるようになっており、2画面ノートPCといった形状。任天堂の2画面ゲーム機「ニンテンドーDS」と似た機構のデバイスだ。
単純に光る画面を2つ組み合わせると、例えば上の画面に表示された内容が下の画面に反射し、ユーザーが下画面を見ると両画面の表示が見えてしまう。同特許では、ユーザーに直線偏光を通すフィルタの入った眼鏡を装着させ、上と下の画面にもそれぞれ偏光フィルタを設ける。そして、各偏光フィルタの角度を調整することで、上と下の画面から直接ユーザーに届く光は眼鏡に遮られないが、下画面に反射した上画面の光は眼鏡に遮られる、という組み合わせが実現できる。これにより、映り込みを抑えた見やすい2画面デバイスとなる。
クレーム(請求項)では、直線偏光だけでなく、円偏光を使う技術にも言及している。
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