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拡張現実(AR)普及のカギはスマートフォン--急拡大する市場の可能性を探る - (page 2)

Bob Violino (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2017年02月09日 07時00分
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 Boland氏はARの可能性として、「どこに行っても周囲の状況を教えてくれる、ある種の環境パーソナルアシスタントを生み出す下地になる」と述べる。「そうなれば、身近でやること、見るもの、買うもの、食べるものについて、インテリジェントな提案を得られる可能性が開けてくる。ターゲットを絞ったコンテンツ配信や広告にともなう商業的なアピール力は高くなるだろう」(Boland氏)

 同氏によると、地域情報検索の市場は過去10年にわたって莫大な額の投資と利益を生んでおり、人工知能で強化されたインテリジェントなARインターフェースによって、この市場が変革をとげるという。

 「たとえば、街を歩いていると、付近の飲食店の評価やレビューが宙に浮いて表示されるのを見かけるようになる。あるいは、家探しのときには、住宅や近隣に関する情報が、売り出し中の住宅の庭に浮いて見える。ソーシャルという点では、登録しているソーシャルメディアユーザーのステータスやコメントが、ユーザーの頭上に表示される」(Boland氏)

 こうした使い方の一部は「Google Glass」で実現されなかった構想であり、「最終的には実現するだろうが、メインストリームでの普及を目指すなら、(ユーザーインターフェースの)改善とハードウェア設計の改良が必要になる。ここで挙げたのはすべて、消費者向けの用途に関するものだ。企業向けのARは、同等かそれ以上に大きな可能性を秘めている」とBoland氏は語る。

 ARのスマートフォンでの用途の1つとして考えられるのが、インダストリアルデザインだ。「デザインチームが、ある種のAR対応のCADで設計をできるようなグラフィックオーバーレイを想像してみてほしい。あるいは、医療分野であれば、外科医が自分の視野に重ねられたグラフィックオーバーレイによって、手術中にガイドを受けることができる。製造業や航空機の組み立てでは、視界に表示されたグラフィックオーバーレイを介して配信される基準ツールを使って、組み立てを進めることができるだろう」(Boland氏)

 同氏は、ARがもたらす業務の効率化によって、大幅なコスト削減と時間短縮が可能になるとして、こう続けた。「企業におけるこうした成果が、AR導入の大きな促進要因になるだろう」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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