Appleは光学分野の有名企業Carl Zeissと共同で拡張現実(AR)メガネを開発しており、2017年内には発売する可能性がある──。テクノロジ業界人のRobert Scoble氏が、Zeissの従業員のうっかりした言動に基いてそう主張している。
Zeissの従業員は、AppleとCarl ZeissがAR/MR(混合現実)向けの軽量メガネを共同開発しており、年内に発表するといううわさを認めた(私は発表は2018年だと思っていたが、これで年内だと信じよう)。
AppleもCarl Zeissも、予想通りコメントを拒否した。だが、AppleがARに関心を持っているのは周知の事だ。最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏がそう公言しているのだから。
AppleとCarl ZeissがARで協力しているとScoble氏が主張するのはこれが初めてではない。同氏は以前、「次期iPhoneは透明だと100%確信した」と主張した。この透明なiPhoneなるものについて、私は全面的に否定する記事を書いたことがある。
さて、ARメガネ/ゴーグルに話を戻そう。これは2017年の大ブームになるだろうか?
AppleのARメガネについて、すぐ却下したりせずに、賛否両論をみてみよう(もっとも、現実的な“賛同”の主張を考えるのは難しいが)。
すべてはバランスの問題だ。AppleがiPhoneの販売不調を補う新製品を必要としており、流行に敏感な人々が注目しているのはAR端末なので、(AppleがAR端末を発売するのは)論理的であるように思える。
一方で、(AR関連の)新製品を出せば、既存製品から焦点を移すことになる。iPhoneを購入し続けてほしいなら、これはAppleにとって利口な策とは言えない。iPhoneはAppleにとって、最大の収益源なのだ。
Appleにとって最も論理的な道は、iPhoneをAR市場参入の中心に据えることだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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