米連邦地方裁判所の判事がGoogleに対し、米国外のサーバに保存されている顧客の電子メールを米連邦捜査局(FBI)の捜査令状に従って引き渡すよう、米国時間2月3日に命じたと報じられている。
今回の判断は、2016年の判決と相反するものだ。2016年には米連邦控訴裁判所が、Microsoftはアイルランドにあるサーバに保存されたデータを引き渡す必要はないとの判断を示していた。
Reutersによると、問題となっているFBIの令状は、米国内で起きた詐欺事件に関する捜査を発端とするものだという。ペンシルベニア州東部地区米連邦地裁のThomas Rueter判事は、国外のサーバから電子メールを転送してFBI捜査官が米国内で精査できるようにしても、それは「押収とは見なされない」と判断したと伝えられている。その理由は、求められているデータに対するアカウント所有者の「占有権」を「大きく侵害するわけではない」ためだという。
Googleは次のような声明を発表した。「今回の裁判で判事は判例を逸脱しており、当社はこの決定に対して控訴する予定だ。今後も、適用範囲が広すぎる令状には抵抗し続けていく」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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