米テキサス州北部地区連邦地方裁判所が米国時間2月1日、Facebook傘下のOculus VRに対し、5億ドルの損害賠償をZeniMax Mediaに支払うよう命じた。
陪審員団は、Oculusの共同創設者Palmer Luckey氏が機密保持契約を順守しなかったとするZeniMaxの主張を認めた。ZeniMaxは2014年、企業秘密の「悪用」と著作権侵害でOculusとFacebookを訴えていた。
ゲーム開発会社のid Softwareを傘下に持つZeniMaxは、この裁判で40億ドルの損害賠償を求めていた。しかし、Polygonの記事によると、ZeniMaxが主張していたOculusによる企業秘密の悪用については、陪審員団はこれを認めなかったとのことだ。
では、Luckey氏は今回の裁判とどのような関わりがあるのだろうか。この法廷闘争の発端は、Oculusが元最高技術責任者(CTO)のJohn Carmack氏を、Carmack氏が2013年11月にid Softwareを退職する前の同年8月に採用したことだ。Carmack氏はまだZeniMaxに在籍中の時期から、仮想現実(VR)ヘッドセット「Oculus Rift」の開発について、Luckey氏を補佐していたことになる。
この裁判の審理では、Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏も登場し、Oculusの買収に30億ドルもの資金を費やしていたことを証言した。2014年の買収当時、この金額は20億ドルと発表されていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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