Facebook傘下で仮想現実(VR)を手がけるOculusが、大規模な再編を行う。
Oculusの最高経営責任者(CEO)を務めるBrendan Iribe氏は米国時間12月13日、CEO職を辞して社内の新部門を率いることを明らかにした。
Oculusは2つのグループに分割される。1つはPCで利用するVRの開発に注力し、もう1つはモバイルデバイスで利用するVRに重点を置く。Iribe氏はPCグループを率いるという。
Iribe氏はブログ記事で次のように記した。「当社が成長したことで、私はテクノロジの最先端で斬新な製品を開発することに日々深く関与できなくなり、それを大変さびしく思っていた。人は、本当に好きなことに取り組んでいる時にこそ、最高の仕事ができるものだ。そうでない場合には、変化を起こす必要がある。この新たな役割で、私は再びエンジニアリングと製品開発の世界に飛び込むことができる」
シリコンバレーでは、VRが熱気を帯びている。VRは技術的な挑戦でもあり、ガジェットやアプリを魅力的なものにするまったく新しい需要を生み出す機会でもある。SuperData Researchは12月13日、世界のVR市場の売上高が2017年に54億ドルに達するとの予測を発表した。ただし同社は、VR技術は利益を出すのが難しいかもしれないとして警告している。
Googleは、11月に新型ヘッドセット「Daydream View」を発売した。一方でOculusも、以前からサムスンと提携してヘッドセット「Gear VR」を開発している。
2016年に入ってOculusに加わったJon Thomason氏が、新設のモバイルVRグループを率いる。同氏はOculusに入社するまで、Amazonでモバイルショッピング部門の責任者を務めていた。
ブログによると、Iribe氏とThomason氏はFacebookの最高技術責任者(CTO)であるMike Schroepfer氏と協力して、Oculusの新たなリーダーを探すという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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