仮想現実(VR)ヘッドセット「Oculus Rift」の出荷が始まろうとしている。Oculus VRの最高経営責任者(CEO)であるBrendan Iribe氏が米国時間3月24日にそうツイートし、28日に顧客の元に届き始めるはずだと述べた。
Oculus Riftの出荷には、2012年のKickstarterキャンペーンから始まって、数年がかかっている。Oculus VRはFacebookに買収されたが、ようやく一般消費者の手元にVRを届けようとしている。
Oculus VRの創設者であるPalmer Luckey氏は26日、最初に先行予約したRoss Martin氏にOculus Riftを届けた。Luckey氏は、アラスカ州まで配達に出かけた。
2月に募集した初回の先行予約では、Dell、Asus、Alienwareの準拠PC「Oculus Ready PC」をバンドルしたセット(最低価格は1500ドル)の予約も募集していた。初回の予約参加できなかった場合、Oculus VRによるとOculus Riftを注文するには7月まで待たなければならないという。
期待されてはいるものの、RW BairdのアナリストであるColin Sebastian氏は、(技術系ニュースサイトVentureBeatによると)Oculus VRの販売が軌道に乗るまでには時間がかかると考えている。
Sebastian氏は、投資家向けの書簡で次のように述べている。「数少ない成長しているメディアおよびエンターテインメント分野の1つとして、われわれもこの業界に対してある程度は楽観的な見方をしている。だが、VRに対するわれわれの短期的な予測はほかよりも控えめで、Oculus VRは2016年にOculus Riftを50万~100万台販売すると見ている。これに対して、100万~200万台というのが大方の予測だ」
Oculus VRは、ライバルのHTCより先に製品を市場に送り出しつつある。2月に先行予約が始まった「HTC Vive」は、4月に出荷される。HTC Viveには、Oculus VRと同じくハイエンドPCが必要だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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