大日本印刷は1月20日、「知能コミュニケーションプラットフォーム」を活用した接客案内サービスの実証実験を開始すると発表した。実施期間は、1月24日~7月中旬。場所は船橋インフォメーションセンター。
同プラットフォームは、音声認識機能のほか、発想や対話など、コミュニケーションに必要な知能処理機能を提供。対話を重ねることで、生活者の属性や反応(発話、行動)などの情報をさまざまなデバイスで蓄積し、意図を分析して生活者に最適な情報を発信する。これらの機能によって、人とさまざまな情報デバイスとの間で、自然で気の利いた対話の実現を目指すという。
今回の実験は、このプラットフォームを搭載したロボットを、資本・業務提携関係にあるフューチャーリンクネットワークが運営する船橋インフォメーションセンターに設置して実施する。ロボットが来訪者とコミュニケーションしながら、最適な地域の情報を発信することで、来訪者に地域の魅力を伝えるとしている。
第1期と第2期に分けて実証実験を行い、第1期(1月24日~4月中旬)では、会場に置いたデジタルサイネージの映像やスライドに合わせて、コミュニケーションロボットがジェスチャーを交え、船橋市の見所や歴史、イベントなどの街の情報を紹介。
第2期(4月中旬~7月中旬)では、ロボットの内蔵カメラを活用し、来訪者の性別や年齢、印象について映像解析で判断。その人に合った、最適な観光地や特産品、イベントなどの情報を提供する。
同社では今回の実証実験を通じて、知能コミュニケーションプラットフォームの機能を向上させるとともに、同プラットフォームを搭載したロボットやチャットボット、デジタルサイネージなどを店舗や各種施設、イベント会場などで活用したい考え。それにより、企業の店舗運営における業務の効率化を支援し、企業と生活者とのコミュニケーションを深めることで、新商品開発や新規事業の発掘などに繋げたいとしている。
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