欲しい品物がどこにあるかを探して、ホームセンターの通路をうろうろしたことがある人は多いだろう。このような時、ロボットに手を貸してもらうことができるようになった。少なくとも、それが米国の小売チェーンLowe'sの提案だ。同社は2014年のホリデーシーズンに、顧客のリクエストに(電子頭脳とモーター付きの車輪で可能な限り)効率的に応えるロボット販売員を置く。
「OSHBot」と呼ばれるこの完全自動ロボット(2台)は、カリフォルニア州サンノゼにあるホームセンターOrchard Supply Hardwareの通路を、手助けが必要な買い物客を探してパトロールする予定だ。Orchard Supply Hardwareの親会社であるLowe'sによれば、OSHBotは特定の種類の製品がどこにあるかなど、口頭での簡単な質問に答える能力を持っている。
しかしOSHBotが本当に素晴らしいのは、顧客が目の前に置いたものをスキャンして、店舗内のどこにその商品が置かれているかを答えられるということだ。それはたとえば工具でも、ネジでも、パイプでもいい。ロボット製造企業のFellow RobotsとLowe'sの技術インキュベーター部門であるLowe's Innovation Labsが共同で製作したOSHBotは、複数の言語で買い物客を手助けできるように設計されている。
OSHBotは、Lowe's Innovation Labsのイメージから生まれた最初のアイデアではない。同部門は2014年夏にも、客が大きな買い物をする前に、自宅がどのように変わるかを仮想的に作ってみることができる「Lowe's Holoroom」を発表している。
OSHBotがほかのOrchard Supply HardwareやLowe'sの店舗でも見られるようになるかはまだわからない。また、OSHBotが実際の人間の店員を置き換えるロボット労働者の尖兵となるかどうかもはっきりしない。それが実現するためには、これらのロボットがきわめて優秀である必要がある。まだそれほど心配する時期ではない。
ただし、Lowe'sはOSHBotのテストを、1店舗につき2台から4台、あるいは6台にまで増やす構想を持っている。Lowe's Innovation LabsのエグゼクティブディレクターであるKyle Nel氏は、これらのロボットを1店舗でテストするだけでなく、一般的なLowe'sの店舗にも広げる計画があることを認めた。Nel氏は「実際の環境で何が起き、どのくらい役に立つかを確かめる必要がある」と認めた。この種のロボットが増えてくるのかどうか、今後も注目していくべきだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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