暗号化電子メールサービス「ProtonMail」が、ダークウェブで利用できるようになった。
スイスに拠点を置くProtonMailは現地時間1月19日、ユーザーが匿名化サービス「Tor」(The Onion Router)を通じてサイトにアクセスできるようにすると発表した。
狙いは、インターネットプロバイダーのレベルで政府が行うブロックなど「国家の支援を受けた検閲に対抗する積極的な対策」を取ることによって、200万人以上いるユーザーがProtonMailにアクセスできるようにすることだ。
「Tor Browser」のユーザーは、「https://protonirockerxow.onion」サイトにアクセスできるようになった。
ProtonMailの共同創設者であるAndy Yen氏は、世界の一部地域では検閲が「避けられない」としながらも、同社はTor Projectと協力してユーザーが検閲を回避できるよう支援していると述べた。
「Torは特定のインターネットブロックを回避する手段を提供しているため、Torへの対応を強化することは必然的な第一歩だ」(Yen氏)
ProtonMailはブログで、先ごろ英国で成立した「詮索憲章」(Snoopers' Charter)にも言及した。この法律は、批判的な立場を取る人々から「民主主義国家においてこれまでに成立した中で最も強烈な監視法」と呼ばれている。
最近では大手サイトとしてFacebookが、Torネットワーク経由でサイトにアクセスできるようにした。2014年の導入以降、Torを通じてFacebookにアクセスしているユーザーは月間100万人を超える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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