米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は米国時間1月19日、Tesla Motorsの自動緊急ブレーキ(AEB)や自動運転システム「Autopilot」に対する予備調査を終了したと発表した。設計や性能上の不具合は見つからなかった。
報告書によると、Tesla車から得られたデータでは、「Autosteer」システム導入後に衝突率がほぼ40%低下しているという。欠陥調査課(ODI)は、Teslaが提供した2014~2016年型「Model S」全車両と2016年型「Model X」の走行距離とエアバッグ作動に関するデータを分析(これらの車両は、販売時またはアップデートを通じて「Autopilot Technology Package」がインストールされていた)。Autopilotをインストールする前後で走行距離あたりの衝突率を計算した。
ただし、報告書には、Autopilotシステムは「衝突を避けるために(中略)運転者の継続的な細心の注意が必要」と書かれている。Teslaは顧客に対して、システムの限界に関する情報を提供してきたが、その情報は「おそらく、可能な限り明確と言えるほどのものではない」という。
Teslaは、報告書に応えて、次のような短い声明を発表した。「Teslaでは、顧客の安全を最優先している。当社は、NHTSAの徹底した報告書とその結論に感謝している」
今回の調査は、Autopilot機能を搭載したTesla車がフロリダ州ウィリストンで起こした死亡事故を受けて、2016年6月に開始された。
報告書によると、Teslaはこの事故以降、「運転者が関与する必要性を高めるために」Autopilotシステムをアップデートしてきたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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