Googleは、世界中の美術館や博物館と協力することで従来の音声ガイドを一歩前進させ、来館者がLenovoの「Tango」対応スマートフォン「Phab 2 Pro」を通じて歴史上の芸術作品を拡張現実(AR)で体験できるようにする。
まだ初期段階にあるGoogleのスマートフォン向けARプラットフォームであるTangoを通じたこのパートナーシップは、デトロイト美術館から始まる。この提携では、Tangoに触れてもらう機会を増やすほか、美術館がAR対応モバイルツアーで展示をさらに魅力的なものにするための方法を示す。
デトロイト美術館への来館者は、受付でLenovoの6.4インチディスプレイ搭載スマートフォンPhab 2 Proを借りられるようになる。
デトロイト美術館は、アプリメーカーのGuidiGOと協力してTango対応アプリ「Lumin」を開発した。このアプリは、3DマッピングとARをモバイルツアーに組み込むものだ。
同美術館は、ARオーバーレイ、動画、写真、音声、タッチベースのアニメーションを追加することで、実際には見えないものを表示し、来館者が歴史的背景の中で展示品を理解できるよう手助けする。
来館者は芸術作品をスマートフォンの画面を通して見ることで、さらなる背景情報に触れることができる。そうした情報により、たとえば棺の中にある2000年前のミイラの骸骨をX線写真で見たり、色あせた石灰石の彫刻を数千年前にはそうであったと想像される一段と豊かな色彩にしたり、6階建てほどの高さのあるバビロニアのイシュタル門を、デトロイト美術館が所蔵する蛇のような聖獣のパネルからデジタル復元したりできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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