CES 2017

AR/VR対応スマホ「ZenFone AR」、ASUSが発表--TangoとDaydreamに対応

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 水書健司 長谷睦 (ガリレオ)2017年01月05日 11時00分
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 ASUSが仮想現実(VR)と拡張現実(AR)の両方に対応するスマートフォンを発表した。2017年に発売予定のASUS「ZenFone AR」は、GoogleのVRヘッドセット「Daydream View」とそのアプリに対応する。さらに改良版の3カメラシステムも搭載しており、奥行きを検知する3DスキャニングとGoogleの「Tango」によるAR機能も備える。

 現時点でTangoに対応するスマートフォンは、これ以外には画面が6インチ以上もある巨大なレノボ「Phab 2 Pro」だけだ。米CNETでは2016年にこちらの端末をレビューしたが、その評価は微妙だった。TangoによるARは前途有望ではあるものの、いまだ開発途上といったところだ。

 だが、ZenFone ARの仕様は、Phab 2 Proと比べてもやや進んでいる。プロセッサにはより高速なQualcommの「Snapdragon 821」を採用し、VRやAR、あるいはその両方を同時に実行する際にスマートフォン全体が過熱するのを防ぐために「蒸発作用を用いた冷却」システムも搭載する。ASUSによると、このプロセッサは、コンピュータビジョンと6DoF(six degrees of freedom)トラッキングに最適化されているという。つまり、Tango ARを実行可能にする、モーショントラッキングやスマートカメラの機能を持つということだ。


提供:ASUS

 また、ZenFone ARの画面は5.7インチで、レノボが出した世界初のTango対応スマートフォンであるPhab 2 Proより小さい。それが可能になった理由の1つとしては、「Tri-Cam」システムがこれまでより小型化された点が挙げられる。これはTangoに対応するためのモーションセンシングおよび奥行きの検知機能、そして23メガピクセルのカメラを組み合わせたカメラシステムで、ZenFone ARではよりコンパクトになって背面に収められている。

 ZenFone ARは、2017年第2四半期の発売を予定しており、価格はまだ明らかにされていない。

仕様と特徴

  • 5.7インチWQHD「Super AMOLED」ディスプレイ(2560×1440ピクセル)
  • 「Android 7.0」
  • 6GバイトのRAM
  • Qualcomm製「Snapdragon 821」プロセッサ
  • 23メガピクセルのカメラ(ソニー製イメージセンサー「IMX318」搭載)、4軸光学式および3軸動画手ぶれ補正、4K動画撮影、改良された低光量モード

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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