「未来はAI」ということが今まさに実現されようとしている。少なくともNVIDIAの最高経営責任者(CEO)Jen-Hsun Huang氏はそう考えている。
Huang氏は米国時間1月4日、ラスベガスで開催されているCESの基調講演に登壇し、NVIDIAがもはや単なるコンピュータグラフィックスチップメーカーではないということを明確にした。NVIDIAは、音声コマンドに従う自動車や自宅のデバイスによって、人々が真にスマートな環境で生活できるように支援する企業の1つだと同氏は述べ、一連の新製品を次々に紹介した。
Huang氏は、Google Assistantを利用する新しい機器を発表した。Google Assistantは、音声コマンドで照明の制御やテレビ番組の検索が可能な仮想ソフトウェアだ。アップデートされた「SHIELD TV」は、コントローラとリモコンを含めて199.99ドル。米国や欧州の一部地域で予約注文を受付開始しており、1月中に出荷予定となっている。新しい「NVIDIA SPOT」は、家の中のあらゆる場所からGoogle Assistantを制御可能なAIリモートマイクだ。NVIDIA SPOTの具体的な価格と発売時期は公表されていない。
さらに同氏は、自動車を人工アシスタントにするという自身のビジョンを語った。NVIDIAはAudiと連携し、高度なAI自動車を2020年までに公道を走らせることを構想している。NVIDIAの「AI Co-Pilot」技術により、自動車は周囲と車内の両方の状況をより的確に把握することができるようになる。また、BoschやZFとの提携を明らかにした。
またPC向けの「GeForce NOW」は、ハイエンドグラフィックスを搭載しないコンピュータしか持っていないユーザーでも、グラフィックを多用するゲームをプレイできるようにするものだ。どのようなPCも「実質的にユーザーの最も強力なゲーミングPCに変える」とHuang氏は述べ、「それはすべてクラウドにある」とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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