HPは「EliteBook」の最新モデル「EliteBook x360」を発表した。標準のクラムシェルデザインにとどまらず、360度回転可能なヒンジを採用している。HPによると、この新バージョンの背景にあるコンセプトは、デザイン、セキュリティ、コラボレーションのアイデアを推し進めることだという。
ユニボディの筺体はコンセプトが「MacBook」に似ているが、ダイヤモンドカットがアクセントになっている。Macのようなフルメタルボディだ。色は「アステロイドシルバー」で、退屈でつまらないグレーではないものの、ビジネス向けノートPCとして十分通用する慎みを備えている。
EliteBook x360は厚さが14.95mm、重さが1.28kgで、ノートPCとしては最薄でも最軽量でもない。最薄型の12~13インチ製品が厚さ10mmを切るのに対して、EliteBook x360はむしろ2016年の新型「MacBook Pro」に近い。しかし、大きい分、従来のUSB Type-Aポートとさらに新しいUSB Type-Cポートの両方を備えるほか、HDMI出力にも対応する。
HP EliteBook x360は頑丈なハイブリッドでもあり、本体の落下や水をこぼしたときの耐性に関する米軍MIL準拠のテストを受けている。フルHDモデルと4Kモデルの両方でディスプレイに「Corning Gorilla Glass」を採用。データのセキュリティを守るため、指紋リーダと新しい統合型プライバシースクリーン「HP Sure View」を備える。Sure Viewは正面以外の角度から画面を見えにくくする機能で、キーボードコマンドで有効にすることができる。米国を含む一部の国では、アクティブスタイラスも付属する。
共同作業を想定した機能として、EliteBook x360には、複数の「コラボレーションキー」が新たに搭載されている。例えば、「Skype」の起動方法が分からないユーザーのために、Skypeを起動するキーが用意されている。正直に言って、ビジネス用ノートPCのコラボレーションツールは、目的のはっきりしない、マーケティングのための機能という感じがいつもしていたが、「EliteBook」シリーズのそのほかの機能はクールなものが多いので、筆者は良質なオールラウンドの個人用ノートPCを探している人にEliteBookシリーズを勧めることが多い。
新しいHP EliteBook x360は1月末に発売される見込みだが、価格は未定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」