Nokiaは米国時間12月21日、Appleによる複数の特許侵害を訴える訴状を欧州と米国の裁判所に提出したと発表した。
「Nokia Technologiesのポートフォリオの一部の特許を対象とするライセンスに関して2011年に合意して以降、Nokiaが行ったそれに続く提案をAppleは拒否した。この提案は多数のApple製品に使用されている、Nokiaが特許を取得済みの他の発明についてライセンスを供与するものだ」とNokiaは述べた。
訴状は、ドイツのデュッセルドルフ、マンハイム、ミュンヘンの地方裁判所と、米テキサス州東部地区連邦地方裁判所に提出された。Appleに侵害されたとNokiaが訴える特許は、ディスプレイ、ユーザーインターフェース、ソフトウェア、アンテナ、チップセット、ビデオコーディングなどの技術に関するもので、全部で32件。
「Nokiaは、研究開発に対する長期にわたる投資を通して、Apple製品を含む今日の携帯端末に使用されている多数の基礎技術を生み出し、貢献してきた。Appleによるこれらの特許の使用について合意を得ようと、数年間にわたって交渉を続けてきたが、今回、当社の権利を守るために提訴することにした」とNokiaで特許業務を統括するIlkka Rahnasto氏は述べた。
Nokiaは、他の司法管轄区域でも「さらに提訴」する計画だという。Nokiaの株式は21日、一時的に取引停止となった。
米CNETはAppleにコメントを求めているところだ。
一方Appleは21日、AcaciaとNokiaを、PAE(パテントアサーションエンティティ)を利用して過度なライセンス料を得ようとしているとして独禁法違反で提訴した。
「Nokiaは、自社の携帯端末事業が息絶えつつある中で、進んで加担してくれる共謀者を探し、違法な特許移譲の企てに全力を挙げて着手することを始めた。その企ては現在まで最大限に続行されてきた」とAppleによる21日の訴状には記されている。「Nokiaの戦略を背景で突き動かしていたのは、同社の特許ポートフォリオを分散させて複数のPAEに保有させようという企てだった。AcaciaとConversantはその主たる共謀者だった」(Apple)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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