Appleの次なるビッグなウェアラブル製品は、顔に装着する機器かもしれない。ある報道によると、同社はiPhoneと無線でつながり、画像などの情報を装着者に表示するスマートメガネの開発に取り組んでいるという。しかし、この端末が2017年に登場すると考えるのは、早計かもしれない。報道によると、この端末はまだ検討段階にあるという。
2012年に発表された「Google Glass」は見事に失敗したが、メッセージアプリ「Snapchat」に投稿する動画を撮影できる2016年の「Snapchat Spectacles」は大成功を収めている。
Appleのスマートメガネは、ARに対する同社の最初の取り組みになるかもしれない。仮想世界を現実世界の上に重ねるこの技術(格好の例は「Pokemon GO」)に関して、同社は概ね沈黙を保ってきた。CEOのTim Cook氏はARについて、興味深いと評している。Appleがどこかの時点で何かをやることは確実である。問題は、それがいつかということだ。
VRに関しては、Appleの野望はそれほど知られていない。AppleがサムスンやFacebook、Googleの注意を引いた同技術を検討している可能性は高いが、VR市場について、Appleが何を計画しているのかは不明だ。
ここ数年、AppleのiPadシリーズは売れ行きが芳しくない。同社は需要の起爆剤として「iPad Pro」シリーズ(オプションで着脱可能なキーボードケースやスタイラスを利用できる)に期待してきたが、これまでのところ、iPad Proは2年前から続くiPadの販売台数低下を食い止めるには至っていない。
報道によると、iPadは2017年に大きく変更される可能性があり、そのいくつかは、うわさされるiPhoneの変更点に類似しているという。Appleはホームボタンを廃止して、iPadのスクリーン周りのベゼルをさらに薄くするかもしれない。さらに、一部報道によると、Appleは新しい10.5インチのiPad Proを発表する予定だという(この新モデルは現行の9.7インチと12.9インチのモデルに追加されることになるが、実際のサイズは報道によって異なる)。同社が2017年春に「iPad mini」をついにアップデートし、新しい7.9インチモデルを追加するとのうわさもある。
Appleのコンピュータラインアップは、同社の製品ファミリの中で忘れられた存在のように思える。「Mac Pro」など、いくつかの端末は何年もアップデートされていない。Appleは2016年後半にノートブックのラインアップを刷新したので、2017年には、いくつかの新しいデスクトップデザインがついに発表されるかもしれない。
Appleの関心を引いた(そしてその関心は2017年にはるかに大きくなる可能性が高い)分野が1つある。スマートホームだ。Appleの「HomeKit」ソフトウェアを使えば、スマートロックやスマート照明をiPhoneやApple Watchから操作することができる。2017年には、さまざまな企業がHomeKit対応端末を発売するはずだ。
Appleが初の自社ブランドのスマートホーム端末を発売する可能性もある。「Siri」に対して、「Apple Music」を操作したり、照明を消したりするよう音声で命令できる「Amazon Echo」風のスピーカーが登場するかもしれない。CNETが5月に伝えたように、その端末には、ユーザーを識別できるカメラが搭載される可能性もある。
Appleの新しいソフトウェアやサービスに関するうわさは、あまり多くないが、2017年は、同社が従来のよりどころであるハードウェア以外の場所で大きな勝負に出る1年になるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)