Microsoftが、最新チャットボット「Zo.ai」を正式に発表した。また、同社のさまざまなAI関連プロジェクトの情報を掲載した新しいAIウェブサイトを公開している。
1週間前、MicrosoftがZoへの先行アクセスを「Kik」ユーザーに提供していると報じられた。Zoは、失敗に終わったMicrosoftの「Tay.ai」に代わるチャットボットである。同社は2016年、Tayの公開直後に、ユーザーが同チャットボットに人種差別やヘイト発言をするよう誘導させたことを受け、Tayを停止した。ユーザーは先週、Zoの方がTayよりはるかに制限が多いことに気づいたが、Tayが公開後すぐに暴走したことを考えると意外なことではない。
Microsoftの関係者が米国時間12月13日に述べたところによると、非公式の限定公開からわずか1週間で、Zo.aiのユーザー数は既に11万5000人に達しているという。
またMicrosoftは同日、AI向けのニュースサイトを披露した。同社のさまざまなAI関連製品およびサービスに関する最新のリンクやリソース、アップデートを1カ所に集約するためのものだ。
Microsoftは新しい「Calendar.help」のプレビューも公開した。Calendar.helpは会議のスケジューリングに関して、パーソナルデジタルアシスタント「Cortana」の利便性を高める機能である。この新機能には、Microsoftが8月に買収したAIスケジューリング新興企業Geneeなどの取り組みが取り入れられている。
Microsoftは13日にサンフランシスコで開催したAI関連のイベントで、Slackに対抗して開発された「Microsoft Teams」と連携可能なボットのデモを披露した。「WhoBot」として知られるそのボットは、ユーザーの執筆した文書や会話の内容に基づいて、そのユーザーが誰かを特定できるように設計されている。Microsoft関係者が13日に述べたところによると、Skypeは「Skype Calling API」の一般公開によって、チャットボットを提供できるようになったという。
Microsoftは新しい「Cortana Skills Kit」と「Cortana Devices」ソフトウェア開発キット(SDK)についても発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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