グーグル、大切な人に居場所を知らせるアプリ「Trusted Contacts」をリリース

Richard Nieva (CNET News) 翻訳校正: 編集部2016年12月06日 08時23分

 Googleは米国時間12月5日、「Trusted Contacts」という新しいアプリを発表した。自然災害から夜道を歩いて帰る場合まで、危険を伴うあらゆる状況でユーザーの安全を確保することを目的としている。

 現時点ではGoogleのモバイルOS「Android」を搭載するスマートフォンにのみ提供されている。同アプリでは、スマートフォンのGPSシステムによって自分の正確な位置を瞬時に特定の相手に通知することができる。ユーザーが電波状況の悪い場所にいる場合、相手はそのユーザーのスマートフォンがオフラインであるかどうかを確認できる。バッテリが切れているかどうかも確認可能だ。

 Trusted Contactsアプリの動作方法は次のとおりだ。同アプリの中で、友人や家族に「trusted」(信頼できる)という特別のステータスを付与することができる。50人まで指定可能だが、親や配偶者など5、6人を選択するのが一般的だろう。これらの人物がアプリを起動すると、そのユーザーが「active」(アクティブ)であると表示される。これは、そのユーザーのスマートフォンが電波を受信可能で、どこかを移動中であることを意味する。ユーザーが動いていないか、スマートフォンがオフラインである場合は、そのユーザーが最後にいつアクティブだったかが表示される。

 地震が起きた場合や、どこにいるか連絡しないままあまりに長い時間が経過している場合は、これらの人物に自分の正確な位置を送信して自分の無事を知らせることができる。あるいは、これらの人物からユーザーに対し、現在位置を共有するように求めることもできる。この要求に対し、ユーザーは位置を共有するか、共有を拒否することができる。

 しかし5分以内に返信しなければ、同アプリによってそのユーザーの位置が要求した人物に自動的に送信される。5分経過した時点でスマートフォンがオフラインである場合は、ユーザーの最後の既知の居場所が、同アプリによってその人物に送信される。

 現在位置を共有すると、「trusted」ステータスが付与された人物は、そのユーザーの位置を地図上に表示して、その動きを追跡できるようになる。位置情報を共有している間はロック画面に大きなバナーが表示されるため、追跡されているのを忘れてしまうことはない。

 Trusted Contactsはオプトイン形式のプログラムで、「trusted」ステータスをいつでも付与したり取り消したりして設定を変更することができる。変更した場合、電子メールでアラートを受け取れる。

 「iPhone」版も準備中だが、リリース時期は不明だ。

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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