富士通は12月1日、東京大学と筑波大学が共同で運営する最先端共同HPC基盤施設のスーパーコンピュータ「Oakforest-PACS(オークフォレストパックス)」の構築を完了し、稼働を開始すると発表した。
Oakforest-PACSは、最先端共同HPC基盤施設での運用のもと、次世代のさまざまな科学技術分野の研究開発を促進していくほか、将来を担う計算科学および、HPC分野の人材育成に貢献するとしている。
構成は、富士通のPCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY CX600 M1」がベースとなっている。計算ノードにはインテル製「Xeon Phi プロセッサ」を搭載した「PRIMERGY CX600 M1」を8208ノード使用し、総理論演算性能は25ペタフロップス(1ペタフロップスあたり毎秒1000兆回の浮動小数点演算が可能)に達している。
富士通と富士通研究所が持つ大規模HPC向け高速化技術により、システムの性能を最大限に引き出す。11月に発表された、スーパーコンピュータ性能を示すLINPACK測定ランキングのTOP500リストでは、13.55ペタフロップスを記録し国内第1位、世界第6位となった。なお、理化学研究所が所有するスーパーコンピュータ「京」は世界ランクで7位だった。
また、実際のアプリケーションに近い性能指標として知られるHPCG(産業利用など実際のアプリケーションで用いられる共役勾配法の処理速度の国際的なランキング)では、385.5テラフロップスで世界第3位を獲得した。
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