UPDATE Googleは米国時間11月15日、プリントされた写真をスマートフォンのカメラで撮影し、すばやくスキャンできる「フォトスキャン」アプリをリリースした。このアプリは、同社のソフトウェアと機械学習を利用して、写真表面の光の反射を取り除き、トリミングと色の修正を行い、正しい向きにしてから、デジタル画像としてクラウドに保存する。
写真は、GoogleやAppleなどのハイテク大手にとって、ユーザーとの関係を強化する手段としてますます重要になってきた。こうした企業の多くが、デジタル写真を保存するためのオンラインストレージを提供しているが、Googleのフォトスキャンは、紙焼きの写真との間にあるギャップを埋めることで、取り組みを一歩先へ進めている。
フォトスキャンを使うには、まず、保存したい写真がアプリ画面の枠に収まるようスマートフォンの位置を調整する。タップ操作でスキャンを開始すると、4つの白い丸印が画面に現れるので、丸印が画面中央に来るよう順に動かす。それぞれの角度から写真がキャプチャされると、丸印が青に変わってから消える。その後、アプリがキャプチャしたイメージを組み合わせ、ほんの数秒でデジタル写真に仕上げてくれる。
このアプリは、平らな面に置かれた写真も、フレームに収めて壁にかけている写真も、アルバムのページに並んだ写真も、そのままスキャンできる。
スキャンが完了した画像はGoogleフォトに送られ、Googleフォトはこの画像をクラウドに保存する。また、Googleフォトに搭載されている整理用の各種機能が適用されるため、顔認識機能で被写体を特定したり、タグを付けていない写真を「結婚式」といった言葉で検索したり、合成写真やムービーを自動で作成したりできる。
このアプリのスキャン速度は高速だ。Googleフォト担当バイスプレジデントのAnil Sabharwal氏によると、Googleフォトのあるエンジニアは、家族と会話しながら、10分間に100枚ほどの写真をスキャンできたという。
フォトスキャンは、「Android」版と「iOS」版が世界各国で提供されている。
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