Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は、Donald Trump氏が次期大統領に選出された今、Appleは「共に」前進するしかないと述べている。
同氏は米国時間11月9日、全従業員に宛てたメモの中で、「各候補者がこれほどまでに異なり、得票数がほぼ互角だった選挙戦を終えて、皆さんの多くがその結果に強い感情を抱くのは無理もないことだ」と述べた。
「それぞれが個人的にどの候補者を支持していたかに関わらず、前進するための唯一の方法は、共に前進することだ」(Cook氏)
さらにCook氏はメモの中で、「われわれの会社は万人に開かれており、米国と世界中の当社のチームの多様性を誇りに思う。外見や出身地、何を信仰して何を愛するかは関係ない」と述べている。
Trump氏の大統領就任がテクノロジ業界にどのような影響を与えるかは不透明だ。次期大統領となるTrump氏はこれまで、Appleをはじめとするシリコンバレー企業に対して必ずしも友好的ではなかった。Trump氏は、Appleに製品を米国内で製造させるつもりだと何度も口にしていた。それは、Appleの製造工程を一変させる方針となる。また同氏は、カリフォルニア州サンバーナディーノで起きた銃乱射事件の容疑者が使用していた端末のロック解除でAppleがFBIに協力するまで、Apple製品をボイコットしようと人々に呼びかけていた。
Trump氏の大統領就任がシリコンバレーに与える影響を懸念して、テクノロジ業界の多くの人々がHillary Clinton氏を支持した。Appleは大統領選について公にコメントしたり、政治活動を行う委員会を立ち上げたりすることはなかったが、Cook氏は2016年夏に、Clinton氏の政治資金集めイベントを開いたと報じられている。
FacebookのCEOを務めるMark Zuckerberg氏も、今回の選挙結果を受けて同様に慎重な反応を示した。
「子供たちに与えたいと思う世界を作り上げるために、われわれがこれから行わなければならないことについて考えた。その作業は、いかなる大統領任務よりも大きく、まっすぐには進行しない」と同氏はFacebookの投稿で述べた。
AirbnbやUberに投資するShervin Pishevar氏は、カリフォルニアを米国から離脱させ、独立した国家にしたいと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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