オウケイウェイヴは11月9日、利用者からの質問に最適な回答を提示する、AIエージェント「あい」の提供を開始すると発表した。11月10日にスタートする。
あいは、オウケイウェイヴが自社開発したAI技術を用いて実用化したもの。「OKWAVE」に投稿された3500万件以上のQ&Aデータを学習し、知識化しているため、単純な質問文や回答文だけでなく、どの回答がより適切な回答であるか、ユーザーが行った重み付けのデータも保有しているという。
質問の意図と最も適した回答が何かを考える頭脳としての「概念知識エンジン」、エージェントとしてユーザーとの応対を行うためのAI技術「感性エンジン」と「応答エンジン」から構成され、ユーザーの感情を読み取りながら最適な回答を提示できる。
第1弾として「美容・健康」に関する質問はあいが回答していくとのこと。今後はほかのジャンルの質問に回答できるように拡張していく方針だ。
質問する際は、キーワードではなく、人に話すような文章を入力し、送信することであいが分析を開始。最適だと選んだ回答を1件表示する仕組み。分析の結果、あいが回答を見つけられなかった場合は、OKWAVEに登録している美容家、美容カテゴリ分野の知識に強い一般ユーザーに質問できるナビゲーションを表示する。
オウケイウェイヴでは、2015年7月より「AIラボ」を設置し、独自のAI「KONAN」の開発に取り組んでおり、あいはそのKONANをベースにしている。一般的なサーチエンジンと異なり、情報の意図、概念を利用して結果を見つけるため、あいの頭脳では、過去の質問、回答を意図、概念化し知識として格納しているとのこと。知識は階層化し、この階層をたどって最適な回答を見つける。
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