Kodakは、1940年代に販売していた「KODAK EKTRA」カメラにヒントを得て、写真に重点を置いた新スマートフォン「KODAK EKTRA」を発表した。
Kodakはこれまで、スマートフォンの台頭に苦しんできた。だが今回は、映画および写真分野における遺産を引き出し、ほとんど天敵になりかけていたスマートフォンから利益を得ようとしている。
1941年に発表された初めての高性能カメラEKTRAと同様に、EKTRAスマートフォンは、カメラに似たレトロな仕上げと手応えのある写真体験の良さがわかる現在の写真マニアをターゲットにしている。Kodakは、クラシックなカメラケースを模した多様なレザーアクセサリも用意している。
EKTRAの目玉は、開口F値2.0のレンズを備えた21メガピクセルのメインカメラだ。本物の一眼レフカメラのようにシーン選択用ダイヤルがあり、いくつかのプリセットオプションのほか、「Smart Auto」モードと、露出、ISO感度、焦点、ホワイトバランス、シャッタースピードを調整できるマニュアルモードに対応する。
仕様を見る限り、EKTRAはスマートフォンとしての性能も優秀なようだ。台湾のMediaTek製「Helio X-20」10コアプロセッサ、13メガピクセルの前面カメラ、3000mAhバッテリ、3GバイトのRAM、32Gバイトの内蔵ストレージ、USB Type-Cポートを備える。出荷時の搭載OSは「Android 6.0 Marshmallow」になる予定だ。
EKTRAを実際に製造するのは、英国の電子機器メーカーBullitt Groupだ。同社は、有名ブランドのライセンスを受けて、提携相手の「DNA」を受け継いだ製品を開発している。過去に頑強な「CAT」ブランドのスマートフォンを開発したほか、現在は「Land Rover」ブランドのスマートフォンおよびアクセサリ(2017年発売予定)に取り組んでいる。
Kodakによると、EKTRAは欧州で2016年内に499ユーロで発売される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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