「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」はこれまでのところ、レビュアーの評価は高く、「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」と比べて多くの改良や機能強化が施されている。iPhone 7 PlusでAppleが初めて採用した背面のデュアルカメラは、2倍光学ズームを実現し、被写界深度エフェクトのある画像を撮ることができるようになった。
Consumer Reportsがこのカメラの性能について最初の所見を投稿し、「これまでのところ、iPhone 6sのモデルと比べてカメラの性能に大きな飛躍は認められない」と述べた。
より小型のiPhone 7には、iPhone 6sにはなかった光学手ぶれ補正(OIS)が加わり、その結果、多くのユーザーにはより鮮明な写真が撮影できるはずだ。また、絞り値はiPhone 6sのf/2.2からf/1.8になり、低照度時により優れた性能を発揮すると期待される。だが、Consumer Reportsは、低照度下の性能は新旧モデルでほぼ同じだとしている。
iPhone 7 Plusに加わったデュアルカメラは、2倍光学ズームを実現する。このカメラはiPhone 6s Plusに搭載されていなかったことから、この点でも6s Plusより優れているのは明らかなはずだ。
Consumer Reportsが明らかにしたテスト結果は以下の通り。
- iPhone 7と7 Plusの1倍スチルカメラ(28mmレンズに相当)で撮影した場合、画質は素晴らしいが、iPhone 6sと6s Plusのカメラ性能を凌ぐほどではなかった。
- iPhone 7 Plusの2倍スチルカメラ(56mmレンズに相当)で撮影した場合、iPhone 6s/6s Plus、さらにiPhone 7/7 Plusの1倍スチルカメラで撮影した場合と比べても、より鮮明な画像になった。
- 薄暗いレストランにいるときと同じように設定された低照度環境でもカメラをテストしてみた。この環境で静止画を撮影するときのiPhone 7/7 Plusの画質は、iPhone 6sと同等のように思われた。
- Appleは報道機関向けイベントで「クアッドLED True Tone」フラッシュを強調していた。しかし、今回実施したテストでは、前モデルのフラッシュを上回ることはなかった。
- これまでに実施した限定的なテストでは、iPhone 7 Plusの自撮り用の前面カメラは、iPhone 7の前面カメラよりも画質が鮮明だった。これまでAppleは、iPhone 7と7 Plusに搭載の前面カメラが異なると示唆したことはなく、この点についてはさらに調査する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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